読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

GOSICK GREEN 桜庭一樹著 角川書店 2016年

 『GOSICK』シリーズ、新章4冊目。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 開業したグレイウルフ探偵社に依頼人が来た。
 一人はケリー・スー、ニューヨーク市役所地域管理課緑地係の新入社員で、セントラルパークの本当の地図を探しているという。公園の設計者はアーサー・キングこと建築家ドルイド、一風変わったデザインで一世を風靡したが、都市整備化に伴い、需要を失った。
 もう一人はダグ・メンフィス、刑務所の看守。脱獄犯が計画している銀行強盗を止めて欲しい、とのこと。脱獄したのは40年も昔、妹も含めた仲間4人でアメリカ中の銀行を荒らしまわった伝説の銀行強盗フィリップ・ブラザー。ただ一人生き残って服役していたが、ダグを殴って脱獄し、新たな犯行声明を出している。
 新聞社に勤める久城一弥とは別に、ヴィクトリカもセントラルパークへ。野外劇場や戦女神像、湖の小島にある秘密酒場。セントラルパークのあちこちで起きる騒動を陽動と睨んだヴィクトリカは、九条や依頼人を引き連れて連邦準備銀行へ向かう。…


 最初の方にちらっと出てきた子供三人の依頼内容が、後の陽動の見破りに結びつく展開。ただ、やっぱり察しはついちゃうんですけどね、まるっきり「時うどん」な内容もあるし。
 暗号解読も出てきて、盛り沢山ではあるんですけど。
 結局、フィリップ・ブラザーの目的は何だったのか、陰で糸を引く人物はいたのか。
 最後にはヴィクトリカの兄・グレヴィールも顔出しします。仲違いしてたんじゃなかったっけ、いや、最終的には和解したのか。
 なかなか1巻ラストへは辿り着かない様子です。