読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

源氏物語 紫の結び 二 荻原規子訳 理論社 2013年

 紫の上を中心に帖(章)を再構成している新しい源氏物語です。
 都に戻った源氏は紫の上と再会を果たします。明石の君との間に生まれた姫君の入内を進め、並ぶ者のいない栄華を極める中、女三宮という一片の暗雲が物語に影を落としていきます。
                                      (出版社ホームページより)

 そうか、葵の上との子供が夕霧だったね。
 前回、第一巻の記事を書いた後、そう言えば私、漫画『あさきゆめみし』最後まで読んでなかったよなぁ、とふと思い出しました。でもそしたらどうして、紫の上が源氏の君に絶望し、見限って後々を子供に託しながら死んでいく、という展開を知ってるんだろう、とつらつら考えていて、思い出しました。そうそう高校生当時、田辺聖子さんらが出した古典への紹介本だったり解説本だったりを読んでたんだわ。氷室冴子さんの『ジャパネスク』シリーズが大盛況だったこともあって、結構関連本を読んだんですよね。そうして、中途半端に知識だけ増えたんだな(苦笑;)。
 登場人物が名前ではなく身分というか冠位で呼ばれることも多くて、途中で誰が誰やら混乱したり; 頭中将はいつまでも頭中将ではないのよね(苦笑;)。
 夕霧と雲居の雁のエピソードは、荻原さん好きそうだよなぁ。
 さて、次巻でラストですね。いよいよ紫の上の最期が描かれます。