読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

僕らの新しい道徳 岡田斗司夫 FREEex著 朝日新聞出版 2013年

 いじめ、原発スクールカースト、日本が抱える大問題を解決するのは道徳だ!
 ウェブマガジン「cakes」での人気連載がついに書籍化。
 岡田斗司夫小林よしのり東浩紀橘玲古市憲寿開沼博ら7人の論客と徹底的に語り尽くす。
                                         (内容紹介より)

 内容は目次より
自我 なぜ今、道徳なのか
個人 現代の「ガンコオヤジ肯定論」【高木新平×岡田斗司夫
合理性 道徳を「損得」でとらえてみる 【古市憲寿×岡田斗司夫
市民 “庶民"が “大衆"になり果てるとき 【小林よりのり×岡田斗司夫
共同体 不幸こそ分け合おう 【開沼 博×岡田斗司夫
人間 社会で生きる“生物"としての人間論 【橘 玲×岡田斗司夫
政治 閉塞感を破る鍵は、「オタク」と「ヤンキー」 【與那覇潤×岡田斗司夫
活動 アートとデモは社会を変えるか 【東 浩紀×岡田斗司夫
夢 幸福のためには、嘘を信じなくてはならない


 本のテーマにあまり興味はなく(←おいおい;)、岡田さんの本だ、ってんで手に取った一冊。
 で、やっぱり内容にあまり興味湧かなくてですね(←おいおい;;)、いやだって私にとってネットってのは、調べ物に便利なツール、ってのがメインの使い道で、そんなに重視してないし。
 ですから、わぁ、知識が増えたな、嬉しいな、こんなこと考えてる人がいるんだな、って感じで読みました。
 道徳の教科書は『少年ジャンプ』でいい、とか美人がいない中国の工場、とか。
 日本人は一代で成功した人格者の社長が大好きで、「仲よくみんなで儲けよう」教の信者だとか、百姓一揆というのが現状維持が目的の行動であって、社会構造の変革を求めていない、ひいてはそれが日本人の基本的な考え方、ってのは本当、目から鱗でした。
 印象的だったのは東浩紀さんとの対談。紙上で読む限り、「大丈夫かな、これ険悪な雰囲気になってないかな」と眉を顰めた箇所もあったのですが、実際は物凄く意気投合してたそうで。口調や雰囲気など、文章だけでは伝わってない所も含めて、対談本というのは難しいなぁ、とちょっと思ったのでしたよ。
 右肩上がりに経済成長し続けていく社会はもう無理、ってのは誰もが判ってることですもんね。でも多くの会社じゃいまだに業績を上げ続けて行くことをノルマにされる。価値観の変換は難しいですよね。