読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

舞姫 テレプシコーラ 3~6巻 山岸涼子著 メディアファクトリー

 埼玉全国舞踏コンクールで六花はフロリナ王女を、千花はスワニルダを踊って予選通過。
 男子部門で「青い鳥」を踊る須藤空美らしきダンサーを見て驚く。結局決戦で女の子であることがばれて、空美は棄権。そのまま行方をくらまし、須藤一家は六花達の前から姿を消す。
 予選通過が認められて、六花は千花と共に東京の本部へバレエのレッスンに通うことに。
 千花はバレエ団のクリスマス公演「くるみ割り人形」で、主役のクララに選ばれる。配役のない六花は見学しながら、千花の自主練習を手伝う。
 公演当日、コール・ドの一人ひとみが拒食症で倒れて、六花も代役として舞台に立つ。千花は完璧なテクニックでデビューを飾るが、絶好調のさ中、靭帯を断裂。病院に向かう千花に代わって、六花が部分的に代役を担う。
 受験を経て、六花はS中学に進学。新しい友達もできるが、千花は…。

 コンクールの時の六花ちゃんはイラつきましたねぇ(苦笑;)。もうちょっとしっかりしろよ、ってそりゃお母さんなら思うよなぁ。金子先生、いい先生だなぁ。千花ちゃんもいいお姉ちゃん。 
 そして空美ちゃん退場。このあと彼女は一体どうやってはい上がって来たのやら、ここらへんのドラマは知りたいものです。
 桜子ちゃんが実は地味にいい味出してたんですね。五嶋先生の無神経な言いようにも、傷つきながらも冷静に対応してたり、書き込みにゆれる様子も、これが一般的な反応だよね、って言う感じで。五嶋先生、悪気はないんだろうけど、友達にはなりたくないなぁ(苦笑;)。
 この頃から、千花ちゃんの不穏なエピソードはちらほら出ていた訳ですね。インターネットの書き込み、ぱっくり切られた上履き、なくなったバレエ道具。クラス替えを見た時の表情、担任も変わらないままということは教師は何も気付かないということ。
 誇り高い千花ちゃんが、もう少し弱音を吐いていたら。…というか、苛める側の人、ってのが私はあまり理解できないんですけどね。もうちょっと品性を持とうよ、恥ずかしくないのかよ、と思ってしまう。
 バレエさえできる状況だったなら。ここから辛くなるんですよね。