読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

GOSICK Ⅵ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜― 桜庭一樹著 角川文庫 2010年

 初出は2006年、富士見ミステリー文庫
 『GOSICK』シリーズ8冊目、本編6作目。

 修道院<ベルゼブブの頭蓋>からの帰り、ソヴュールへ向かう豪華列車オールド・マスカレード号の中で。
 そこで出会った乗客たちは、それぞれ奇妙な名乗りを上げる。自分の誕生日を探す少女<孤児>にお忍び旅行中の女性<公妃>、冥界の王に連れ去られた妹を捜している大学生<木こり>と死体に取り憑いた男<死人>。ヴィクトリカと一弥自身も<灰色狼>と<家来>と呼ばれる中、<孤児>が落とした小さな赤い箱に、コンパートメントの雰囲気が一瞬緊張する。
 ヴィクトリカ以外が参加した干し葡萄取りゲームで、<孤児>は突然苦しみ出す。毒を盛られた、「形見箱」は誰にも渡さない、と叫びながら<孤児>は運転室へ、隠し持っていた銃で客室と繋がるドアとブレーキを破壊する。
 列車を止めなければ。一弥は窓から列車の屋根伝いに運転室へ。同じく運転室に向かっていたヴィクトリカと共にポイントを撃ち抜き、列車を脱線から救う。
 誰が<孤児>に毒を盛り、彼女の形見箱を奪ったのか。<木こり>、<公妃>、<死人>それぞれの証言と持ち物から、ヴィクトリカが犯人と犯行方法を見抜く。…

 アニメも好調な『GOSICK』。楽しみに毎週見てます、主題歌いいしキャストは豪華だし、「面白いなぁ」と改めて確認することも多くて。
 この話から原作よりアニメを先に見ることになったのですが、随分脚色してたんですね~。結構内容が違っていて驚きました。これまではそこそこ原作に忠実にアニメにしてたのに。まぁ、そのおかげで新鮮に読めました。
 形見箱の持ち主はソヴュール王国科学アカデミーの主宰者ジュピター・ロジェ、偽物にすり替えられてはいたものの、彼が灰色狼の村の出であることは明らかになりました。
 <公妃>はこの先は出て来ないのかな。アニメではあっさり殺されていたから出て来ないんだろうなぁ(苦笑;)。