読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

GOSICK PINK 桜庭一樹著 角川書店 2015年

 『GOSICK』シリーズ新章三冊目。

 新大陸に到着し、一弥の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと一弥。自分たちの家(ほーむ)と仕事(じょぶ)を得るために張り切る一弥は、ヴィクトリカとともにさっそくN.Y.の街中へ。あらゆる人種に喧騒―新世界の謎とも言うべき不可解な人々の暮らしが広がる街で、ふと目を離すとヴィクトリカの姿が忽然と消えていた。一弥がヴィクトリカを探しニューヨーク中を走り回る一方、ヴィクトリカは刑務所に収監され、そこで今夜開催されるボクシング大会の挑戦者エディ・ソーヤと出会う。
 ブルックリン橋の上での屋外ボクシング大会、その全米チャンピオンと挑戦者は、かつて同じ部隊に所属していた因縁の相手。チャンピオンのウィリアム・トレイトンは、戦争さ中のクリスマスに、仲間のルークを撃ち殺している、と挑戦者エディから告発されていた。勿論否定するウィリアム。だがエディも自分は一部始終を見た、と主張する。
 助力を請われ、まるで何かに導かれるように、通称“クリスマス休戦殺人事件”の謎を解くことになるヴィクトリカ。そしてヴィクトリカの超頭脳“知恵の泉”がその時の有様をまざまざと描き出す。
 果たして真実とは、本当の依頼人とは。…
                                  (前半、出版社HPの紹介文を写しました)

 
 相変わらずヴィクトリカの我儘、ツンデレっぷりも鮮やかなシリーズ3冊目。
 今回いつもにもまして話の展開がゆっくりで、ちょっと「…もっとさくさく進めてもいいのに」とも思いましたが、まぁそれはそれ。いずれおなじみになるメンバーも少しずつ顔出ししてきてます。でも、ターザンみたいな俳優志望は全然覚えがないんだけど、あんな人いたかしら。
 「家」の意味が理解できなかったヴィクトリカ、あれだけの知識量があって何故?? 実感は湧かないにしても予測はできないものかなぁ。ミステリ部分はやっぱり多少強引でした。
 さて、次で一巻の時点に戻るのかしら。大きな流れがあった筈ですよね。