買おうかどうしようか迷ってたら、友人まいさんが貸してくれました; まいさん、いつもありがとう。
1989年に講談社X文庫ティーンズハートから出版されたホラー少女小説『悪霊がいっぱい!?』を大幅リライトの上復刊したもの。
ネタばればりばりしてます。…漫画にもアニメにもなってるから、断り書きはいいような気がしないでもないけれど。
1989年に講談社X文庫ティーンズハートから出版されたホラー少女小説『悪霊がいっぱい!?』を大幅リライトの上復刊したもの。
ネタばればりばりしてます。…漫画にもアニメにもなってるから、断り書きはいいような気がしないでもないけれど。
全編にわたり入念なリライトが施された完全版!
あの悪霊シリーズが、ついに甦る……!
取り壊すと必ず事故が起こると噂されている木造の旧校舎。高校1年生の麻衣はひょんなことから、調査に訪れた<渋谷サイキックリサーチ/SPR>所長・ナルの手伝いをするはめに。彼女を待っていたのは数々の謎の現象だった。旧校舎に巣食っているのは戦没者の霊なのか、それとも――?
麻衣とナルが出逢い、物語の出発点となったシリーズ第1巻。
(帯文より)
あの悪霊シリーズが、ついに甦る……!
取り壊すと必ず事故が起こると噂されている木造の旧校舎。高校1年生の麻衣はひょんなことから、調査に訪れた<渋谷サイキックリサーチ/SPR>所長・ナルの手伝いをするはめに。彼女を待っていたのは数々の謎の現象だった。旧校舎に巣食っているのは戦没者の霊なのか、それとも――?
麻衣とナルが出逢い、物語の出発点となったシリーズ第1巻。
(帯文より)
うわ~、リクツっぽ~い(笑)。
旧作と一字一句引き比べる、ということはまだしてないんですが、仮説の増加量ハンパねぇ感じでした。解説というか説明というかも詳細になってるし。学校の怪談「障子を閉めないと…」とかに関連する宿直室のくだりとかなかったですよね、匂いの記述もなかったと思うし。
実はこの話、好きな話でして。物語としては『悪霊シリーズ』後半の作品の方が、派手な現象も満載で盛り上がって、特に各伏線が一つにまとまる最終話の快感ったらないんですが、見事だと思ったのはこのシリーズ第一話。何となく、作者の作品に対する宣言というかスタンスというかが見える気がして。「一味違うホラーを書きますよ」と言う。
エッセイとかによると、作者の小野さん自身が心霊現象だの何だの、全く信じてない方らしくって。多分、そんな自分が納得するとしたらここまで徹底追及してくれないと駄目だろうな、と考えた上での物語なんではなかろうかと勝手に思ってる訳です。その分説得力が凄い。物凄い知識量の上に建て上げられた建築物。旧校舎が幽霊屋敷と呼ばれるメインの原因は「地盤沈下でした」なんて、当時そんなホラーは読んだことがなかった。もうここで私の心は鷲掴まれてましたね(笑)。
相変わらず恋愛沙汰の記述はあまりお得意ではないようだな、とも思いつつ(苦笑;)。小野さんの作品にそれは求めてないしな~(笑)。
ゴーストハントのメンバーがかなり性格悪そうな、自分しか信じていない雰囲気は(ジョンを除く)、久しぶりに読むとかなり新鮮。これ、それぞれの過去とか苦い体験とか、付け足されて描かれていくのかな。やはり先が楽しみです。
旧作と一字一句引き比べる、ということはまだしてないんですが、仮説の増加量ハンパねぇ感じでした。解説というか説明というかも詳細になってるし。学校の怪談「障子を閉めないと…」とかに関連する宿直室のくだりとかなかったですよね、匂いの記述もなかったと思うし。
実はこの話、好きな話でして。物語としては『悪霊シリーズ』後半の作品の方が、派手な現象も満載で盛り上がって、特に各伏線が一つにまとまる最終話の快感ったらないんですが、見事だと思ったのはこのシリーズ第一話。何となく、作者の作品に対する宣言というかスタンスというかが見える気がして。「一味違うホラーを書きますよ」と言う。
エッセイとかによると、作者の小野さん自身が心霊現象だの何だの、全く信じてない方らしくって。多分、そんな自分が納得するとしたらここまで徹底追及してくれないと駄目だろうな、と考えた上での物語なんではなかろうかと勝手に思ってる訳です。その分説得力が凄い。物凄い知識量の上に建て上げられた建築物。旧校舎が幽霊屋敷と呼ばれるメインの原因は「地盤沈下でした」なんて、当時そんなホラーは読んだことがなかった。もうここで私の心は鷲掴まれてましたね(笑)。
相変わらず恋愛沙汰の記述はあまりお得意ではないようだな、とも思いつつ(苦笑;)。小野さんの作品にそれは求めてないしな~(笑)。
ゴーストハントのメンバーがかなり性格悪そうな、自分しか信じていない雰囲気は(ジョンを除く)、久しぶりに読むとかなり新鮮。これ、それぞれの過去とか苦い体験とか、付け足されて描かれていくのかな。やはり先が楽しみです。