読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ゴーストハント② 人形の檻 小野不由美著 メディアファクトリー 2011年

 続けてまいさんにお借りしました、まいさんいつもありがとう♪
 シリーズ二作目。1989年に講談社X文庫ティーンズハートから出版されたホラー少女小説『悪霊がホントにいっぱい!』を大幅リライトの上復刊したもの。

 
 一家を襲うポルターガイスト現象の正体とは!?

 瀟洒な洋館に住む一家を襲うポルダーガイスト現象。騒々しい物音、移動する家具、火を噴くコンロ。頻発する怪しい出来事の正体は地霊の仕業か、はたまた地縛霊か――。家族が疑心暗鬼に陥る中、依頼者の姪・礼美が語る「悪い魔女」とは? ナルとともにSPRの一員として屋敷に赴いた麻衣は、礼美と彼女が大切にしている人形との会話を耳にする。
「礼美ちゃん、ミニーと話ができるんだって?」

 ――リライトを経て、恐怖を増した第2巻!
                                                   (帯文より)

 …さすがに「地縛霊」は一発変換できなかったか(笑)。
 読み易かった~。さくさく読めました。「一巻目が好き」とか言っといて何ですが、一作目よりスピード上がりました。序盤は小さな出来事を積み重ねて行って、それがだんだんたわんでたわんで、堪え切れなくなった所で大爆発!一気にクライマックス、という小野さんの作風は変わらないんですが、そのエピソードの積み重ねが、一作目より断然派手で(笑)、読んでて楽しい。
 登場人物も増えましたね。旧作ではナルがどこかに行ってどうかして調べて帰って来てた事柄の、導き手になるような人物とか。依頼者たちの心の動きも丁寧に描かれて、麻衣が何時の間にやら人物間のクッションの役割を果たすことになるのに違和感がない。正直、旧作では麻衣の良さって今イチ分からなくてですね、語り手としてしか認識していませんでした。そうか、あれだけアクの強い面々を繋ぎとめてたのは麻衣だったか。
 真砂子の力が弱くなってた感じでしたね~。その分の真相解明部分がもう一捻り、みたいな。
 理屈っぽさは相変わらずです。妙な知識が増えるよなぁ(笑)。