読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

天は赤い河のほとり 19~22巻 篠原千絵著 少コミフラワーコミックス

 懐妊したユーリは船で戦線を離れることに。だがウルヒの差し金で船は沈み、ユーリは水中に放り出される。ルサファの警護の元、ユーリはエジプトの商船に、引いてはラムセスに救われるが、お腹の子は流産してしまう。
 ユーリ行方不明の一報を聞いてカイルは動揺、ヒッタイト軍は敗れ、皇弟マリ・ピアシュシュリは戦死する。
 子供を喪って放心状態のユーリはそのままラムセスと共にエジプトへ。そこでカイルが倒れたとの情報を知り、その速さに内通者の存在を確信する。間諜を突き止めようとするユーリにラムセスは協力し、ユーリはラムセスの婚約者として王宮に入り込む。そこで会見したのは、ネフェルティティ王太后。元ミタンニの王女、マッティワザ王太子の姉だった。
 市井の子供をハトホル神殿の神官から救ったことで、ユーリは民衆から支持を受けたが、ネフェルティティの恨みも買った。ネフェルティティの思いはラムセスに向き、ラムセスは王太后宅に監禁されてしまう。
 ラムセスを救うためにユーリは動く。ルサファからユーリの無事を聞いたカイルは、イル・バーニとハディ、リュイ、シャラをエジプトに遣わす。4人の協力を得てユーリは地方の民衆の反乱を扇動し、テーベの都まで攻め上る。混乱の中、ネフェルティティの屋敷でユーリはラムセスを解放し、ネフェルティティとナキア皇太后が裏で通じていた証拠の書簡を手に入れて、ビブロスのカイルの元へ走る。…


 おかっぱ頭にエジプト衣装のユーリが可愛いエジプト編。
 船と一緒に行方不明になってた双子の片割れは、何時の間に救われてたのやら(笑)。
 ネフェルティティの黒玻璃のイヤリングの片方が、マッティワザの頭飾りからユーリのチョーカーを通じて再びネフェルティティの元へ、それがさらに胸像の片方の目へ、と言う件は、読んでた当時も「うわああっ!」って興奮したんですよね~。作者、一体何時からこれを考えていたんだろう、って。何と言うか、こういう伏線を張るタイプの作家さんだとは思っていなかったので。
 いよいよナキア皇太后を廃位するに足る証拠を掴んだユーリ。カイルとも再会です。