読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

後はマのつく石の壁! 喬林知著 角川ビーンズ文庫 2010年

 『マ王』シリーズ22冊目、本編17弾。

 何とも健康的なダルコの刑務所にて。面会室で暴力沙汰に巻き込まれそうになった子供を助けようとして、ユーリは独房に入れられてしまう。嫌な記憶が呼び覚まされそうな暗闇の中、声をかけてくれた隣人は「鷹目」と呼ばれる弓の名手、どうやら戦場での辛い思い出を引き摺って、自ら地下牢に閉じ籠っているらしい。
 彼から巷で流行っている新興宗教「その日まで教」の教祖とご神体の正体を聞き、ユーリは息をのむ。教祖は所長だったし、ご神体はどうやら、禁忌の箱の一つ『鏡の水底』のようだったから。
 おりしも厨房から小火騒ぎが起きる。ユーリは箱を使って火を消し止めようと考え、教祖の元へ走った。大丈夫、自分はその箱を扱える、根拠のないユーリの自信に村田までが取り込まれる中、ユーリを箱から引き離したのは、看守として就職していたコンラッドだった。
 いよいよユーリ達は箱と共に眞魔国に帰ることになる。眞魔国ではユーリへの秘密を持たされてしまったヴォルフラムと、アニシナの発明で実体化できた眞王がユーリを出迎えようとしていた。…

 
 『鏡の水底』の鍵はユーリでした。それにしても、村田の言うとおり、何故こちらの世界に来ているのか。…私がそのくだりを忘れてる訳ではないよね??
 眞王はヴォルフラムを抱き込んで何か企んでいる様子、箱と共にユーリ一行は眞魔国に帰って来て、…続きはその後出てないのかぁ。いや、気になるから! ちゃんと完結させてほしいんですけどねぇ。で、やっぱり今回も、ユーリは天然にいい子でした。