読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

増大派に告ぐ 小田雅久仁著 新潮社 2009年

 第21回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作。

 奴らが俺を追ってくる――お前は、敵か、味方か? FN大賞史上最凶作、降臨。

 父親に虐待される14歳、誇大妄想に囚われるホームレス。うらさびしい巨大な団地で孤独な魂がこすれ合い、喜びと憎しみの火花を散らす。男がつぶやく「増大派」とは、いったい誰のことなのか? じわじわと厭な気持ちになるのに、ページをめくる手が止まらない! 狂気に憧れたことのあるすべての人へ贈る挑戦状的作品。
                                       
                                   …だそうで。(新潮社の紹介文より)

 …ええとですね、基本的に私は、あらすじは自分で書くようにしているのですが(だってそうしないと後々思い出せなかったりするんですもの)、これはまぁいいかな、と。
 これ、ファンタジーかなぁ?? 
 純文学とかの方に近いんではないかしら、とか言いながら私あまりそっちのジャンルは読まないんで、的外れな感想だったら申し訳ないんですが。
 佐藤亜紀さんの作品のように、読んでるこっちにも教養を強要するようなことはないんですが、ある種の感情は強要されるような。で、それがあまり肌触りのいいものではなくてですね。読むのは最後まで読んだんですけど。圧倒的に支持する人もいるだろうな、と言うのも分かる。
 感想を左右されるのが嫌だったので、選評を見ずにまず受賞作品から読んだのですが、これは選評先に読むべきだったかも。…でもそれで面白味が分かったとして、それはそれで「クリアするのに攻略本が要るゲーム」みたいな感じで、何だかなぁとは思いますけど、まぁ私に読解力が足りなかったと言うことで。
 そうそう、登場人物が喋る言葉はちゃんと「神戸弁」でした。…ってこの感想もなぁ(苦笑;)。