読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

RDG レッドデータガール2 はじめてのお化粧  荻原規子著  カドカワ銀のさじ  2009年

 『レッドデータガール』二巻目。
 ネタばれあります、すみません;

 鈴原泉水子は鳳城学園高等部に入学した。寮で同室になったのは中等部から鳳城学園に通っている宗田真響(まゆら)、長野戸隠神社の祭司の家系。美人で成績優秀、人との距離の取り方も心得ている真響の絶妙の世話焼き加減と、やはり高等部から編入した彼女の弟・真夏の人懐こさに救われ、泉水子も何とか高校生活を送り始める。所が、真響の勧めもあって母からの眼鏡を外した途端、泉水子は級友の姿をした「人ではないもの」を見つけてしまう。どうやらそれは学年一の秀才・高柳一条の式神らしい。
 高柳一条は陰陽師の流れを汲んでいた。霊を縛り付けて使役する「式神」と言うやり方を、真響はいいように取ってはいない様子。高柳が一年ながら生徒会長に立候補する、その人気取りに占いサイトを開設しているという噂を聞いて、真響、深行、泉水子の三人はそのサイトを見に行き、反対に呪を受ける。
 怒ったのは普段物事にこだわらない真夏だった。顔に怪我をした真響を見て、「もう一人の兄弟」真澄を呼び出す。真響、真夏と共に三つ子に産まれながら死んでしまった真澄は、二人の神霊になって存在していた。真澄は高柳を呼び出し、格の違いを見せつける。
 ことの成り行き上、泉水子は真響、深行と共に生徒会を手伝う羽目になった。深行とも何とかうまくやれていた矢先、深行の父親・相楽雪政が非常勤講師として学園にやって来る。父親に対するわだかまりから、泉水子への態度も硬化する深行。寂しく思いながらも割り切った泉水子に、生徒会長如月・ジーン・仄香が声をかけてくる。日舞を泉水子も教わってみないか、自分のお師匠さんも、泉水子は踊りに向いているのではないかと言っている。
 師匠とは先輩で歌舞伎役者の家柄を引く村上穂高のことだった。自らを審神者の名乗り、泉水子に三つ編みをほどかせ、舞を舞わせようとする。すんでの所で止めに入った深行の前に、姫神は再び姿を現す。…
 
 面白くなって来た―――!
 物語が動き始めました。新しい登場人物が続々登場、一条はどうやら使い捨てキャラな気がしなくはないですが(苦笑;)。荻原作品恒例、美形の女装も出てきましたしね(笑)。
 これだけの人物、お話をどうまとめるのか、続きがなかなか楽しみです。荻原さんの作品は信用しているので、心配はしてないんですけど(笑)。和宮がカラスの姿を借りて…ってことは、あの人物にもつながるのかな? 続きを待ってます♪