読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アンコールが3回 全2巻  くらもちふさこ著  集英社文庫  1999年

 連載は1985年から1986年。

 人気歌手の二藤ようこは、腕利きマネージャーの不破類と結婚していた。勿論それは、他人に知られてはいけない秘密。しかし華やかな芸能界で活躍しながら、不破の奥サマとしての生活に憧れるようこの思いは複雑で…。                               (1巻 裏表紙あらすじより)

 マネージャーが大塚に変わり、ようこは不破と別居することに。そして不破とすれ違う不安な日々の中、同じ事務所の歌手・麗太との仲が急接近しはじめる。“不破のもとで歌っていきたい”というようこの望みが崩れてしまう…!?                                (2巻 裏表紙あらすじより)

 何しろ私はマーガレット系の作品が弱くて、くらもちさんの作品は実は読んだことがありません。何か読もう、と図書館で検索かけたらこの作品のみ所蔵があったので借りてみました。
 …マーガレット系が苦手な理由が分かった気がする…。この主人公、恋愛沙汰を仕事に持ち込むんですよ。で、周りの人に迷惑掛けまくる。これが本当、私駄目なんだわ;;
 主人公若いしさ~、「好き」を持て余して制御できなくなってるのは分かるんだけど、で、後半昔の婚約者とか後輩のライバルと言うか出て来て主人公成長するんだけど、全ての経験が糧になるんだけど、でもね~。こういう作品は主人公に肩入れできないと辛いな~(苦笑;)。
 『ハチミツとクローバー』のあゆみちゃんなんか、あれだけ片思いでぐちゃぐちゃになりながらでもいい器つくるんだよ(©よしながふみ)、お前もけじめつけろよ、とか思ってしまうのは駄目なんだろうな~。
 構成とか表現とかは素直に凄いな、と思いました。この時代でも、もう主人公が恋人と暮らしてる(いやまぁ結婚してるんだけど)って言う状況を描いてたのか、と驚きました。…花とゆめではなかった気がするなぁ、このあたりで恋愛の技術差がもうついてるんだな(笑)。