読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

生者の行進 石野晶著 早川書房 2012年

 石野晶、2作目。

 美しく奔放な従妹の冬子に、隼人は高校生に至る今まで悩まされていた。冬子は友達を作らず、隼人が親しい友人を作れば恋を仕掛けて奪い捨てる。そんな冬子が初めて連れて来た女友達が美鳥だった。だが隼人の目前で、美鳥はドッペルゲンガーを見たと言って倒れる。美鳥は幼少の頃の記憶がなく、「ドッペルゲンガー」はそれに関係あるらしい。 
 喪った命と絶望の記憶に苛まれる少年少女が出会うとき、幼い心に刻まれた罪の時間が動き出す。それぞれが抱える過去とは。…
                                       (裏表紙の紹介文に少し付け足しました)

 ファンタジーノベル大賞を受賞した作品でも思ったのですが。
 この人の作品を読むと、私はどうも恩田陸さんを連想してしまいます。そして、けれんみというか盛り上げ方と言うか、恩田さんの方が巧いと思ってしまうんだよなぁ。
 個性って難しいなぁ、と再び思った作品でしたよ。