読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

心霊探偵八雲6 失意の果てに  神永学著  文芸社  2006年

 『心霊探偵八雲』シリーズ6作目。
 ネタばれあります、すみません;

 拘置所七瀬美雪は後藤・石井刑事を呼び出し、自分はこの場所にいたまま斉藤一心を殺すと予言する。
 その頃一心は高校時代の同級生に頼まれ、病院に出る幼い少女の霊について、八雲に調査を依頼していた。
 後藤や石井の警告は八雲に届かず、一心は夜のお堂で刺される。運び込まれたのは昼間訪れた病院だった。一心はそこで脳死と判定される。
 凶器のナイフからは美雪の指紋が検出された。美雪は本当に拘置所から抜けだしたのか、だがその気配はない。まだ謎が解けないまま、八雲に、一心が臓器移植のドナー登録をしていたこと、家族の了承が欲しいことが告げられる。
 やがて本当に、美雪が仮病を使って拘置所を脱走した。八雲の前に現れる美雪。手にはナイフ、傍には八雲の父親がいた。…

 いや~、一心さんを本当に殺すとは思っていませんでした。ちょっとナメてたよ、ごめんね;
 八雲の父親の目的が明らかになりました。この正体は、推理小説としてはルール違反じゃないのかなぁ、と思いつつ。でもこれからどう展開するんだろう、これではお父さん撃退できないよ!?
 八雲を絶望させるために暗躍するなら、晴香ちゃんや刑事さん達の命も狙われる訳ですよね。…納得できる結末着くのかなぁ。