読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

心霊探偵八雲5 つながる想い  神永学著  文芸社  2006年

 『心霊探偵八雲』シリーズ5作目。
 多少ネタばれになってます、すみません;

 15年前、一家四人が惨殺されて当時10歳の娘が行方不明になった七瀬邸。有名な心霊スポットになったそこにある日TVカメラが入り、血塗れの女の顔が映り込む。女性レポーターからビデオを受け取った新聞記者・土方真琴は後藤・石井両刑事と斉藤八雲に相談する。ビデオを見た八雲は失踪し、後藤は15年振りに一家四人殺しの容疑者・武田俊介を目撃した後、七瀬邸で行方不明になった。
 残された晴香と石井はそれぞれ二人の行方を追う。晴香は八雲の叔父・一心から八雲の母親・梓の過去を聞き、自分の母親との意外な接点を知る。石井は事件当時の証言と検死結果との、犯行時刻の矛盾点を見出す。
 晴香は故郷の長野へ帰り、母親と共に八雲の居場所を探す。石井はもう一人容疑者だった男・本田を怪しいと睨み、直談判に走る。時効前に漸く真犯人を突き止めたかに見えたが、八雲はその裏にある真相を見抜く。…

 べるさん、出て来ましたよ、七瀬美雪!(笑)。わずか10歳で出奔してその後八雲父に拾われ、八雲父の歓心を一身に受ける八雲に嫉妬心を抱く美女! 八雲にとっては迷惑な限り!
 今回案外あっけなく捕まってしまいましたが、逃走するのかな。このまま終わってしまう訳がないですもんね。
 八雲を殺そうとした母親の境遇が明らかになりました。どうも悪い母親ではなかった様子、結婚を約束してた武田さんも気の毒な、完全に巻き込まれただけやん; 八雲も多少はわだかまりが解けたようです。
 石井さんも成長してます、よかったねぇ。