読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

偶然が残すもの―記憶鮮明Ⅱ―  日渡早紀著  白泉社花とゆめコミックス  2001年

 友人・祥さんにお借りしました。…借りたの随分前だよね~、ごめんね~;
 中編・短編三本収録。『記憶鮮明』や『ぼくの地球を守って』と同じ世界の話。
 ネタばれになってますね、すみません;

 『偶然が残すもの―記憶鮮明Ⅱ―』
 代理母の母に恋情を抱いてしまった薬師丸未来路が東京へ出て来て、EPIA(国際連邦科学情報局)の美音・パメラと偶然に出会う話。
 美音の研修試験に巻き込まれてしまった未来路。誘拐事件を本当のことだと思い込み、偽の指令に振り回された挙句、パメラにESPをぶつける。…
    …未来路の話も続き出るのかなぁ。
 
 『BIRTH―記憶鮮明Ⅲ―』
 雪の降る辺境の村を訪れる一人の青年。いきなり蘇った記憶に戸惑いながら、この村にいる一人の少女を訪ねる。「ライカ」と呼ばれるその少女は、かつて青年と恋仲だったらしい。何故青年の記憶は蘇ったのか、この少女は何を待っているのか。…
    …短編の見本のような話。
    新井素子さんの『チグリスとユーフラテス』を思い出しました。後、アニメの『セイバー
    マリオネットJ』と。どちらもラスト、泣いたなぁ。

 『CIBI-01のYA!YA!YA!』
 EPIAのレイモンド・ヴィジョン博士の妹・キャサリンをのぞき見したいタツヤ。ロボットのCIBI -01を利用しようとするが、なかなか上手く行かない。…

 『BIRTH』は独立した話として読めますが、後は本当にシリーズもの。作者も1/4スペースで語ってますが、『偶然が残すもの』は『ぼく球』を、『CIBI-01~』は『記憶鮮明』を読んでないとわからないでしょうね~。
 『CIBI-01~』の短編2本は昭和62年と63年に描かれたと言うことで、この1年半くらいの間に随分絵が変わってるな~、としみじみ思ってしまいました。上手くなってるよな~。でも正直、今の日渡さんの絵より『ぼく球』のラストくらいの絵の方が好きなんですが。
 こう言うSF少女漫画ってこの頃あまり見ない気がします。何だか残念。