アヤツジ・ユキト 1996－2000 綾辻行人著 講談社 2007年

　1996年から2000年までの間に書かれたエッセイや解説、推薦文、あとがき、アンケートへの回答などの小説以外の文章を集めたもの。
　綾辻さんのファンのための一冊だなぁ、としみじみ思いました。この作家さんの文章ならどんな短い物でも追いかけたい、と思ってる人ならなおさら嬉しいよね。で、そんなファンがいる作家さんにしか作れない本だわ。
　そうか、ゲーム『YAKATA』発売とかこの時期かぁ。懸賞付推理ドラマ『安楽椅子探偵』もこの辺りから。所々に出てくる奥さん・小野不由美さんへの一言とか、妙に微笑ましい（笑）。
　帯に書かれてる２～３行の推薦文が載ってるのも嬉しかったです。ちゃんと責任持って勧めてるんですね、一時期翻訳物で乱発された「スティーブン・キング大絶賛！」や「英国推理作家協会推薦」には、さんざん騙された覚えが…；
　竹本健治さんの描いた漫画って『入神』って題だったのね～。読みたいけど、今さら見つかるかしら；
　各新人賞の講評なんか読んでいると、ますます読んでみたい本が増えて大変です。