ここは、あの人が去った町。片耳のプーさんが走っているかもしれない町。そして雲マニアの失態で、危険な特異点が生まれつつある町……日本ファンタジーノベル大賞受賞作家が贈る書下し長編。
(出版社の紹介文より)
(出版社の紹介文より)
片耳のプーさん、雲マニアの孤独な生活、本の読めるカフェ、孔雀の庭、不在の妹、小暗い神社、地域資料館、幻のモノレール、観覧車の種子、倦怠したキング、茶色い犬、不死の樹……静かな町、恐るべき町、無限の町、ゆみに町について語ろう。
(帯文より)
(帯文より)
何かこう書かれているとほのぼのした内容にも見えますが、実際は結構グロテスクで不条理で、言ってしまえば訳の分からないお話でした。…ああ、悪口言ってるつもりはないんだけどな。
最初の方で語り部の一人、翻訳家で小説家でもある女性が、物語と小説の違いについて彼女なりに語ります。曰く、ざっくり言うと、終わりのあるのが物語、終わりのないのが小説、なんだそうで。あら作者、もしかして予防線張ってるのかしらと思ったらまさしくそうだったようで。
で、推理小説好きの私としては、はっきり終わり、結末のあるお話の方が好みでして。彼女の心象風景が誰かによって形作られたもので、しけも現実に侵食して来ているらしい、ってこの理解の仕方であっているのかすらわからない(苦笑;)。
こういうのは想像力豊かな人が読むものなんだろうな。映像を思い浮かべるだけで楽しめるような。
最初の方で語り部の一人、翻訳家で小説家でもある女性が、物語と小説の違いについて彼女なりに語ります。曰く、ざっくり言うと、終わりのあるのが物語、終わりのないのが小説、なんだそうで。あら作者、もしかして予防線張ってるのかしらと思ったらまさしくそうだったようで。
で、推理小説好きの私としては、はっきり終わり、結末のあるお話の方が好みでして。彼女の心象風景が誰かによって形作られたもので、しけも現実に侵食して来ているらしい、ってこの理解の仕方であっているのかすらわからない(苦笑;)。
こういうのは想像力豊かな人が読むものなんだろうな。映像を思い浮かべるだけで楽しめるような。