三浦しをん、デビュー作。
大学4年生の藤崎可南子は就職活動中。さる有名百貨店の説明会に「平服で」行ってみると周りはリクルートスーツばかり、それでも面接まで残ったものの、出先の古本屋でつい大量に漫画を買い込んで、そのまま面接を忘れ家に帰ってしまったり。
ただでさえ社会人に向いていない性格、せめて好きな業種に絞らねば、と出版社を次々に受ける可南子。K談社、集A社、丸川書店etc。品性も知性もない面接官に腹を立てつつ、家の方でも問題が起きる。入り婿で政治家の父、後妻の義母、高校生の弟・旅人。地盤を継げ、秘書と結婚しろと親戚連中に決め付けられるのを弟と共に拒絶し、旅人はとうとう家出してしまう。
可南子の恋人で可南子の脚が好きだとペディキュアを塗ってくれる70歳の西園寺さん、やっぱり就職活動にあまり熱心ではない友人・砂子、「自分はどうやらホモらしい」と可南子に打ち明ける二木君。
ようやく帰って来た弟や義母に叱咤激励されつつ、可南子の就職活動は続く。…
ただでさえ社会人に向いていない性格、せめて好きな業種に絞らねば、と出版社を次々に受ける可南子。K談社、集A社、丸川書店etc。品性も知性もない面接官に腹を立てつつ、家の方でも問題が起きる。入り婿で政治家の父、後妻の義母、高校生の弟・旅人。地盤を継げ、秘書と結婚しろと親戚連中に決め付けられるのを弟と共に拒絶し、旅人はとうとう家出してしまう。
可南子の恋人で可南子の脚が好きだとペディキュアを塗ってくれる70歳の西園寺さん、やっぱり就職活動にあまり熱心ではない友人・砂子、「自分はどうやらホモらしい」と可南子に打ち明ける二木君。
ようやく帰って来た弟や義母に叱咤激励されつつ、可南子の就職活動は続く。…
ありゃ、これは予想外に面白かったぞ(←失礼;)。
出版社への志望動機「編集者はケーキを持って漫画家の家に行き、それを食べながらボーッと原稿ができるのを待っている、茫洋として温厚な人たちだった。あれなら私にも可能だろう」を読んだ時には「…大丈夫か??」と眉を顰めましたが、いざ面接試験の場面になってみるととんでもない。
まぁ、この人本当に漫画好きなのね~! 集A社の雑誌『花束』(…『ぶーけ』ですよね、これは)に対する的確な評価、漫画雑誌が売れるための具体的なアイディア、丸川書店の少女漫画に対する容赦のなさ!(笑) すごい愛情、情熱!(笑)。
この各出版社の就職試験模様は実体験なんだろうなぁ、こんな所で暴露されるとは思わなかったでしょうね。
それにしてもK談社の看板漫画家・鈴田美由紀って誰のことだろう、粟田口みもりは??
黒川社の藤木貴巳は、白泉社の藤田貴美さんだな。確かにこの人の作品って、冴えない女の子が綺麗になる話とか「僕の恋人は虫に殺されました」のフレーズで始まる話とか、短編の方が私には印象深い。
丸川書店(笑)の少女漫画改革案「内容の濃い物語を連載する」「絵がオタクくさいから、もう少し一般の少女漫画好きにも受け入れられる絵柄に、少しずつ変えていく」には吹き出しそうになりました。この当時の『ASUKA』って多分CLAMPさんの『X』が看板だったんじゃないかな、小鳥ちゃんが毎回毎回「こーわーれーるー」って夢見てた頃ですよね、確かになかなか進まなかった(笑)。
旅人くんを軽トラックに乗せて連れて帰ってきた忍くんは、出てきた瞬間「…誰?」と思ってしまいました(苦笑;)。以前三浦さんが言っていた「軽トラック三部作」の一冊がこの作品だった訳ですね。
いや~、漫画読みには楽しい話でした。各出版社、どうして三浦さん落としたんだろう、今頃後悔してるでしょうね、面接内容バラされるし(笑)。
中田薔薇彦って誰のことなんだろう。表紙は、これ誰なんでしょう??(笑)
出版社への志望動機「編集者はケーキを持って漫画家の家に行き、それを食べながらボーッと原稿ができるのを待っている、茫洋として温厚な人たちだった。あれなら私にも可能だろう」を読んだ時には「…大丈夫か??」と眉を顰めましたが、いざ面接試験の場面になってみるととんでもない。
まぁ、この人本当に漫画好きなのね~! 集A社の雑誌『花束』(…『ぶーけ』ですよね、これは)に対する的確な評価、漫画雑誌が売れるための具体的なアイディア、丸川書店の少女漫画に対する容赦のなさ!(笑) すごい愛情、情熱!(笑)。
この各出版社の就職試験模様は実体験なんだろうなぁ、こんな所で暴露されるとは思わなかったでしょうね。
それにしてもK談社の看板漫画家・鈴田美由紀って誰のことだろう、粟田口みもりは??
黒川社の藤木貴巳は、白泉社の藤田貴美さんだな。確かにこの人の作品って、冴えない女の子が綺麗になる話とか「僕の恋人は虫に殺されました」のフレーズで始まる話とか、短編の方が私には印象深い。
丸川書店(笑)の少女漫画改革案「内容の濃い物語を連載する」「絵がオタクくさいから、もう少し一般の少女漫画好きにも受け入れられる絵柄に、少しずつ変えていく」には吹き出しそうになりました。この当時の『ASUKA』って多分CLAMPさんの『X』が看板だったんじゃないかな、小鳥ちゃんが毎回毎回「こーわーれーるー」って夢見てた頃ですよね、確かになかなか進まなかった(笑)。
旅人くんを軽トラックに乗せて連れて帰ってきた忍くんは、出てきた瞬間「…誰?」と思ってしまいました(苦笑;)。以前三浦さんが言っていた「軽トラック三部作」の一冊がこの作品だった訳ですね。
いや~、漫画読みには楽しい話でした。各出版社、どうして三浦さん落としたんだろう、今頃後悔してるでしょうね、面接内容バラされるし(笑)。
中田薔薇彦って誰のことなんだろう。表紙は、これ誰なんでしょう??(笑)