読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

屋久島ジュウソウ 森絵都著 集英社 2006年

 第一部は作者が旅した屋久島の記録、第二部は主に海外旅行の短いエッセイ。
 何年か前、私も縄文杉を見て来ました。森さんとルートは違って、トロッコ道を行って帰ってきただけ、しかもゴールデンウィーク真っ只中。他の観光客と遠足のように列になって登ったので道に迷うこともありませんでした。誰もいない縄文杉もいいでしょうけど、ああいうところって、登山者みんながとにかくみんなフレンドリー、オトモダチになっちゃう楽しさもありましたね(笑)。
 今回の森さんのエッセイ読んで、懐かしいところもあり、異論もあり。
 「この島自体、濡れているときのほうが美しいのでは…」と書いてらっしゃいまして、それは確かにそうかもしれませんが、濡れたまま雨具に包まれてのトレッキングがどんなにしんどいか…! 顔を上げることすら意識的にしなきゃできないし、周りの景色をゆっくり見ることなんてできないと思います。…とか言いながら私の時もこれ以上ない位の晴天に恵まれました。靴の重要性、整理体操の大切さも見に染みましたね(笑)。森さんたちは筋肉痛にならなかったのかな。
 縄文杉よりウィルソン株に感動したのは私も同様でした。
 でも何か、これ読んで「私もこのルート行きたい!」と言う気にはならなかったなぁ(笑)。
 後半は海外旅行での出来事。
 個人的にはこちらの方が面白かった。あちこち行ってらっしゃるなぁ。語学力に乏しい私としては、パック旅行が精々です。それはそれで、ツアーの人たちと喋れたりして楽しいですけど。