『精霊の守り人』シリーズ第二弾。
女用心棒バルサは25年振りに故郷・カンバル王国に戻る。六つの年、父の親友・ジグロと共に国を逃げ出て以来の帰還だった。
25年前、王弟ログサムの脅迫を受け、バルサの父・医師カルナはナグル王に毒を盛った。カルナは一人娘の身を案じ、親友であり王の親衛隊〈王の槍〉の一員でもあるジグロに全てを打ち明け、娘を頼む。ジグロは幼いバルサを連れてカンバル国を出奔、諸国を放浪する。王になったログサムはジグロに汚名を着せ、ジグロの親友たちを追っ手に差し向ける。ジグロは真実を知らないかつての親友を次々と殺さねばならなかった。何とか自分と親友の娘を守るが、同時に深い苦悩をも引き受ける。
そのジグロも全ての元凶・ログサム王も今は亡く、バルサを追うものはいなくなった筈だった。
カンバル王国へと抜ける青霧山脈の洞窟で、バルサは、地中の住人ヒョウル〈闇の守り人〉に襲われていたカンバルのムサ氏族の兄妹カッサとジナを救う。カッサとジナはバルサの事を族長カグロと現〈王の槍〉ユグロに報告する。カグロとユグロはジグロの兄弟。ユグロは兄ジグロを討ったのは自分だと周囲を偽ってカンバル王国の英雄に成り上がり、今またさらに山の底の国に攻め込んで、貴重な宝石ルイシャ〈青光石〉を我が物にしようとしていた。
バルサの口を封じたいユグロ。叔母ユーカを訪ねていたバルサはユグロの刺客に追われ、瀕死の重傷を負う。彼女を助けたのは牧童として働く〈小さい人〉の一族だった。カッサとも仲の良い〈小さい人〉はユグロの企てに気付き、その無謀な計画を止めさせたいと、バルサとカッサを王都へと向かわせる。
20年から30年に一度開く地底の国への扉、その儀式〈ルイシャ贈りの儀式〉。35年振りの儀式、その最高潮で、バルサとカッサは現王ラダール王やユグルを含む〈王の槍〉の前に躍り出る。皆が恐れるヒョウル〈闇の守り人〉の正体とは。…
25年前、王弟ログサムの脅迫を受け、バルサの父・医師カルナはナグル王に毒を盛った。カルナは一人娘の身を案じ、親友であり王の親衛隊〈王の槍〉の一員でもあるジグロに全てを打ち明け、娘を頼む。ジグロは幼いバルサを連れてカンバル国を出奔、諸国を放浪する。王になったログサムはジグロに汚名を着せ、ジグロの親友たちを追っ手に差し向ける。ジグロは真実を知らないかつての親友を次々と殺さねばならなかった。何とか自分と親友の娘を守るが、同時に深い苦悩をも引き受ける。
そのジグロも全ての元凶・ログサム王も今は亡く、バルサを追うものはいなくなった筈だった。
カンバル王国へと抜ける青霧山脈の洞窟で、バルサは、地中の住人ヒョウル〈闇の守り人〉に襲われていたカンバルのムサ氏族の兄妹カッサとジナを救う。カッサとジナはバルサの事を族長カグロと現〈王の槍〉ユグロに報告する。カグロとユグロはジグロの兄弟。ユグロは兄ジグロを討ったのは自分だと周囲を偽ってカンバル王国の英雄に成り上がり、今またさらに山の底の国に攻め込んで、貴重な宝石ルイシャ〈青光石〉を我が物にしようとしていた。
バルサの口を封じたいユグロ。叔母ユーカを訪ねていたバルサはユグロの刺客に追われ、瀕死の重傷を負う。彼女を助けたのは牧童として働く〈小さい人〉の一族だった。カッサとも仲の良い〈小さい人〉はユグロの企てに気付き、その無謀な計画を止めさせたいと、バルサとカッサを王都へと向かわせる。
20年から30年に一度開く地底の国への扉、その儀式〈ルイシャ贈りの儀式〉。35年振りの儀式、その最高潮で、バルサとカッサは現王ラダール王やユグルを含む〈王の槍〉の前に躍り出る。皆が恐れるヒョウル〈闇の守り人〉の正体とは。…
あまり期待せず、まぁ読んでみるか、と思って手に取った第二弾。
…前作より面白かったぞ。
前回、チャグムを助けたことでバルサはジグロのプラス面を垣間見ましたが(でもこれはバルサの思い込みかもしれない訳で)、今回はマイナス面を見ることになる。そして昇華へ。
主人公はチャグムかバルサか、悪く言うと中途半端になってしまった前作より、軸がぶれてない分しっかり入り込めました。相変わらず先が読めるところはあるんですが、それでも〈舞い手〉としてヒョウル〈闇の守り人〉と戦うクライマックスはどきどきしたし。カタカナ名が出てくるたび、「…この人誰(あるいはどこ)だっけ…;」と人物紹介見直しはしたけれど(笑)。
俄然、三冊目への興味が湧いてきました。
…前作より面白かったぞ。
前回、チャグムを助けたことでバルサはジグロのプラス面を垣間見ましたが(でもこれはバルサの思い込みかもしれない訳で)、今回はマイナス面を見ることになる。そして昇華へ。
主人公はチャグムかバルサか、悪く言うと中途半端になってしまった前作より、軸がぶれてない分しっかり入り込めました。相変わらず先が読めるところはあるんですが、それでも〈舞い手〉としてヒョウル〈闇の守り人〉と戦うクライマックスはどきどきしたし。カタカナ名が出てくるたび、「…この人誰(あるいはどこ)だっけ…;」と人物紹介見直しはしたけれど(笑)。
俄然、三冊目への興味が湧いてきました。