読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

びっくり館の殺人 綾辻行人著 講談社ミステリーランド 2006年

 今回、ネタばれしてるつもりはないんですが、勘の良い人にはヒントになるかもしれません、すみません;

 兵庫県A**市のお屋敷町に、「びっくり館」とあだ名される洋館があった。主人公・永沢三知也は小学校六年生。ひょんなことからそのお屋敷の子供、俊生と友達になる。お祖父さんと二人暮らしの俊生は病弱で、学校も満足に行っていない。昔殺人があったと言う噂のあるその屋敷の中に閉じこもって、かなりお祖父さんから行動を束縛されている様子。館の中に溢れるびっくり箱、二年前に死んだ俊生の姉・梨里香と同じ名を付けられた腹話術人形…。お祖父さんに対する異常を感じた三知也は、クリスマスの夜、友達・湖山あおいと家庭教師のお兄さん・新名努と共にびっくり館を訪ねる。そこには背中を刺されて事切れているお祖父さんの姿があった。…

 う~ん、これは推理小説と言うよりホラーじゃないのかなぁ。
 個人差あるでしょうが、私は解決章見て「あっ、そうだったのか」より「それはちょっと…」って気持ちの方が大きかったです。確かに文章に嘘はないし、密室そのものを逆手に取った、ってのはさすがなんですけどね(笑)。きっちりタイムテーブル作って犯人割り出した小野不由美さんの『くらのかみ』と対照的(笑)。
 ラストの雰囲気とか映画「オーメン」みたいで、ホラーとかオカルトとか、そっちの分野のイメージの方が強かったです。
 「兵庫県A**市」って芦屋市のことだろうなぁ、きっと相生市じゃないよね、と思ってしまったのは私だけでしょうね、すみません(笑)。