読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅲ─the Beautiful World─ 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2001年

 「キノの旅」シリーズ三作目。ようやく巡り会えました♪ ネタばれあります、すみません;

『愛と平和の国』‥シズと陸が訪れた国は軍隊も城壁も持たない国。攻めてくる敵には愛と平和を唄っ
     た歌で説得しお引き取り願う、と言う。果たしてやって来た軍隊は、歌を聴いて帰っていっ
     た。
『城壁のない国』‥遊牧民の国に泊まったキノ。その民は麻薬を使ってキノを仲間に引き入れようとす
     るが、一人の男がキノを助けてくれる。
 …これは辛い結末だなぁ。
『説得力』‥まだ修行中の話。師匠にどうしても勝てないキノ。たまたま彼らを襲おうとした盗賊を見
     事な手際で倒してみせる。
『同じ顔の国』‥クローン人間ばかりで穏やかに暮らしている国。この国を気味悪がった国から砲撃を
     受け、跡形もなくなってしまう。
 …前半の台詞がよく効いてる、洒落た(?)結末。
『機械人形の話』‥自分が機械人形だと名乗る老婆。ある一家の家事をこなしていたが、病に倒れてし
     まう。その一家が事実を話し始める。
『差別を許さない国』‥キノが許されない言葉を使ったとして罵倒する人々。他の人から見たその国民
     の実態とは。
『終わってしまった話』‥海賊の仲間になるための儀式として、キノを襲った「不運な」子供の話。
『雲の中で』‥山岳地帯、真っ白な雲と雪に覆われた土地で、植物の知識が無かったばかりに全滅して
     しまった旅人達の話。

 三巻のあとがきは、「キノの旅」自身のパロディでした。