読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マリア様がみてる~真夏の一ページ 今野緒雪著/ひびき玲音イラスト 集英社コバルト文庫 2003年

 「マリみて」シリーズ13作目。夏休み後半の出来事。中編二本とショート収録。
 『略してOK大作戦(仮)』:夏休み。弟の祐麒から、花寺学院高校の生徒会メンバーとリリアン女学園山百合会の面々とで会合ができないか、と持ち掛けられる。男子校の花寺とは、学園祭でお互い協力し会う伝統がある。祐巳は、これを機会に祥子の男嫌いが克服できるのではないかと、祥子以外のメンバーと「男嫌いを克服してもらおう大作戦(略してOK大作戦(仮))」をこっそり申し合わせる。が、お姉さまを騙すこの行為が後ろめたくて、結局寸前で祥子に企みを打ち明ける。
 『おじいさんと一緒』:仏像鑑賞が好きな乃梨子は、同じ趣味を持つメル友・タクヤ君とデートの約束をする。そこに志摩子も参加する、との情報を嗅ぎつけた新聞部の山口真美は、三人の待ち合わせ場所に先回りし、ボーイフレンド・タクヤ君がどんな人物なのかスクープしようとする。…これ、途中でオチ見えちゃったなぁ(笑)。
 『黄薔薇☆絵日記』:令が書いた夏休み中の日記と、それに突っ込みを入れる由乃の図。

 祐巳ちゃんは人を騙さない、騙せない。誠意を尽くして人を動かす。本当にいい子だなぁ。
 同じく、祐麒君も本当にいい子だなぁ、ともしみじみ思いました(笑)。好みの女の子のタイプ、ってもろ祐巳ちゃんのような気がするんですが(笑)。笑ったのは柏木さんの声を形容する表現。「一見さわやかな声。プラス、ホストのような艶っぽさ。プラス、底の方に見え隠れする何とも表現しかねる毒気」って、檜山さん、アナタ、そんな声演じてたんですか!(笑) 
 今回イラスト見てちょっとびっくり。キャラクターの手、こんなに幼げだったっけ??
 登場人物のワンピース着用率の高い作品だなあ、とも思った一作でした。