読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マリア様がみてる~大きな扉 小さな鍵 今野緒雪著/ひびき玲音イラスト 集英社コバルト文庫 2006年

 『マリみて』シリーズ25冊目。中編二本収録。生徒会役員選挙終了後からバレンタインデー二週間前まで。

 『キーホルダー』:瞳子について、祐巳は何故だか達観した様子。乃梨子祐巳を信じながらも不安を拭い切れない。祥子は優から12月の瞳子の家出の事を聞き、代わりに瞳子落選の情報を話す。瞳子の家出の原因は、実家の病院の跡継ぎ問題がこじれた結果らしい。
 一方、新聞部主催のバレンタイン企画は今年も健在。由乃の反対も及ばず、二年生三人がカードを隠す事になる。

 『ハートの鍵穴』:生徒会役員選挙以来、瞳子はクラスで孤立した存在。演劇部にも退部届けを出すつもりでいたが、部長に引き止められた上「妹にならないか」と提案され、優からも「幸せから逃げている」と指摘される。
 下校途中、祐巳と会った瞳子。誤解から祐巳と仲違いし、そのまま祥子にも置き去りにされる。うずくまった彼女に手を差し伸べたのは乃梨子だった。…

 とうとう瞳子ちゃんの秘密が明かされました。…これは確かに重いわ。作中で何度も使われている表現「天性の女優」には意味があったんですね~。部長との遣り取りは本当に恋愛沙汰のよう。
 優さんに鎌をかけられる祥子さま。清子小母さまはどう思ってあの会話を聞いてたんだろう。
 しかも優さんもだんだんいい人になって来てるし。この人の想い人って誰なんでしょう。ここまで来て祐麒くん、ってオチはないと思うんだけど。
 後輩から見た祐巳ちゃん、ってのはこう言う風に映ってるのね~。結構しっかりしてて、ちゃんと「先輩」してる。いい子だなぁ。
 志摩子さんと乃梨子がまぁらぶらぶでした。今回の清涼剤(?)ですね、どうもご馳走さま(笑)。