読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

十二国記 公式アニメガイド 講談社X文庫特別編集 2004年

 果てしない人生(たび)の門(いりぐち)が、いま開かれる!
 十二国――それは天帝によって創られ慈悲深き麒麟に選ばれし王が統べる処。
 しかし、ここでも、人は迷い苦しみ涙する。
 生きているが故に……。
 そして、困難(くるしみ)の中から希望(よろこび)へと向かう人々の姿を描くアニメ版「十二国記」。
 四十五話に及ぶ、長き旅の標がここに! (表紙折り返し紹介文より)

 何の気なしに図書館で「山田章博」で検索掛けたらこの本がヒットしてびっくり。え、うちの図書館、こんな本も蔵書してたの!?ってんで借りてみました。
 2002年にNHKBSで放送されたアニメ『十二国記』の公式ガイドブック。(後に地上波でも放送された筈)
 圧巻は山田章博氏のキャラクター原案集。小説内の挿画がざっくりした印象なのに対し、アニメ用に細部まできっちり描き込んだ登場人物が載っていて、とにかく嬉しい。これどうしてイラスト集に入れてくれてないんだよう、とちょっと恨みました(笑)。絵に寄せたコメントも、十二国記の世界観やキャラクターを適確に表現していて、なるほどなるほど、と頷くばかり。山田さんがこの作品を大事にして下さっていることが、とにかく伝わって来る。かと思うと、「僕は絵が下手なので…」とコメントされている箇所があって、「どの口が言う!?」と思わずツッコミ入れましたよ。読んだ人全員思ったよなぁ(笑)。
 小林常夫監督や陽子役 久川綾さんと楽俊役 鈴村健一さんのインタビューも載っていて、裏話が聞けたのも楽しい。
 用語解説には各麒麟の使令も載っていて、そうか、あの使令はこんな名の妖魔だったのか、とわくわくしました。

 山田章博さんの絵で私がとにかく好きなのは、女の子や小さな子供の頬っぺたの、いかにも柔らかそうなところ。アニメではそれが出てなくて、そりゃそうだな、無理だよな、と残念に思いながらも納得してたら、山田さんキャラクターデザインの別のアニメ作品では見事に表現されていて、「やればできるの!?」と驚きもしたし、アニメ『十二国記』にちょっとがっかりもしたし、私がアニメ『十二国記』に点数が辛い一因でもあります(←そんなとこ!?・苦笑;)。
 また改めてアニメ化されないかなぁ。今の技術なら、ふくふくした頬っぺたが余裕で再現できる気がする。
 そうそう、楽俊がいかにもネズミネズミしてて可愛いかったです。