たった百字で小説なんて書けるわけ、え? 書ける? 風情とか余韻を百字にギュッと詰め込んだ、珠玉のマイクロノベルたち。要らないものは文字の外へ追い出して、さぁ、名手・北野勇作による百字劇場の始まり始まり。 (裏表紙紹介文より)
Twitter(今はXですけど)で発表した作品のうち、作者が「SFだ」と判断したものだけ集めた一冊、だそうで。
アイデアの切っ掛けというか、お話のタネのような雰囲気。所々で「あれ、これはあの作家さんのあの作品へのオマージュかな」と思うような一篇があったり、作者本人の作品と繋がるような作品があったり、ちょっとにやりとしてしまう。最初の数行が全く一緒で、そこから別の方向に向かっていく作品も。どれもどこかノスタルジック。
内容とは関係ないんですが、文庫本で、208頁で、価格が定価1.100円(税別)。そう言えばつい先日、ハヤカワ文庫の値段見てびびった所だったんでした。図書館で借りて読んでる身として言える立場ではないと自覚はしてるんですが、どうしても高いなぁと思ってしまう。紙派に厳しい世になったなぁ。