『秘密の花園』の主人公はなぜ憎たらしく描かれたのか。『赤毛のアン』の作者モンゴメリは、グリン・ゲイブルスという場所に何を託したのか。児童文学の名作を読み解き、いぬいとみこ、石井桃子、村岡花子、ビアトリクス・ポターら先人たちの仕事の核心に迫っていく。物語の名手による初の児童文学エッセイ集。
(折り返し紹介文より)
『秘密の花園』ってこんなに面白い話だったのか…! この本の約半分を費やして書かれた解説、それだけの価値があるという事なんでしょうが、それにしてもここまで説明されないと面白さに気付かないとは情けない; そうか、結構作り込まれた作品だったんですね、以前、氷室冴子さんも『秘密の花園』を解説したエッセイ書いてらっしゃいましたっけ、作り手だからこそ分かる面白さもあるのかな。(←自分の鈍さは棚の上にあげる・苦笑;)
それでいうと『リンバロストの娘』も氷室さん、紹介されてましたよね。私もそれで読んだんだったよなぁ。
梨木さん独特の文章も相変わらず、今回それに分かり易く愛情も乗っている感じで、胸をつかれる瞬間も多々ありました。『借りぐらしのアリエッティ』の章の、「ヒールの高い靴をはいただけで世界を見る視点が変わる新鮮な驚き」って比喩は、これは女性なら誰もすっ、と入って来る文章なんじゃないかしら。新しい『赤毛のアン』作品への複雑な思いを吐露される所に、作者の誠実さを感じました。そう、私も『赤毛のアン』の新訳を読んでみようか、と思ってたんだった。
書かれているのはほぼ読んだことのある作品だったんですが、改めてもう一回手に取ってみようか、と思いました。自分の読解力のなさを痛感しました。
(折り返し紹介文より)
『秘密の花園』ってこんなに面白い話だったのか…! この本の約半分を費やして書かれた解説、それだけの価値があるという事なんでしょうが、それにしてもここまで説明されないと面白さに気付かないとは情けない; そうか、結構作り込まれた作品だったんですね、以前、氷室冴子さんも『秘密の花園』を解説したエッセイ書いてらっしゃいましたっけ、作り手だからこそ分かる面白さもあるのかな。(←自分の鈍さは棚の上にあげる・苦笑;)
それでいうと『リンバロストの娘』も氷室さん、紹介されてましたよね。私もそれで読んだんだったよなぁ。
梨木さん独特の文章も相変わらず、今回それに分かり易く愛情も乗っている感じで、胸をつかれる瞬間も多々ありました。『借りぐらしのアリエッティ』の章の、「ヒールの高い靴をはいただけで世界を見る視点が変わる新鮮な驚き」って比喩は、これは女性なら誰もすっ、と入って来る文章なんじゃないかしら。新しい『赤毛のアン』作品への複雑な思いを吐露される所に、作者の誠実さを感じました。そう、私も『赤毛のアン』の新訳を読んでみようか、と思ってたんだった。
書かれているのはほぼ読んだことのある作品だったんですが、改めてもう一回手に取ってみようか、と思いました。自分の読解力のなさを痛感しました。