読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ルーズヴェルト・ゲーム 池井戸潤著 講談社文庫 2014年

 初出は2012年。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 中堅メーカー・青島製作所の野球部はかつては名門と呼ばれたが、ここのところすっかり成績低迷中。会社の経営が傾き、リストラの敢行、監督の交代、廃部の危機……。野球部の存続をめぐって、社長の細川や幹部たちが苦悩するなか、青島製作所の開発力と技術力に目をつけたライバル企業・ミツワ電器が「合併」を提案してくる。青島製作所は、そして野球部は、この難局をどう乗り切るのか? (出版社紹介文より)

 面白いんだ、面白いんだけど、どんなに追い詰められた状況になっても、どうしても「これ最後にはハッピーエンドなんでしょ?」って思いが抜けない。…自分の悪い癖が出たなぁ(苦笑;)。
 敵役の企業や元の野球監督、選手等々、気持ちいい悪役っぷり。憎むのに何の躊躇いもいらない。で、ここまでステレオタイプだと、乗っかるのも業腹なんだよなぁ(←ひねくれ者・苦笑;)。
  野球部の存続がどうしようもなさそうだ、と言う展開にはちょっとあれ?とは思いましたが、ちゃんと救済措置は用意されてましたし。ダウンサイジング技術を思いもかけない所に売り込んで一発逆転、って発想にはおお、と思いました。でも、スカッとするには、もうちょっと欲しかったかなぁ。…すみませんでした;