読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

監禁探偵 我孫子武丸著 実業之日本社 2019年

連作短編集。…になるのかな??

 

第一話 山根亮太

勤めを辞めて、コンビニでバイト状態の山根亮太。日課は向かいのマンションに住む美女の覗き見。思い余って彼女の下着を盗もうと彼女の部屋に忍び込むと、彼女が死体となって転がっていた。折も折、亮太は前日、むしゃくしゃした気持ちのまま、街で美少女「アカネ」を拾って自室に連れ込んでいた。 

警察にはどう見られるか、だがこのままでは犯人にされてしまう。通報を迷う亮太に、アカネは妙に物慣れた雰囲気でアドバイスを示す。状況から判断されるあれこれ、そしてとうとう真犯人までも。

 

第二話 宮本伸一

轢き逃げに遭い、重体で川越病院に搬送された少女。“神の手"を持つ天才外科医に奇跡的に命を救われるが、目を覚ますと記憶喪失に。「アカネ」と刺繍されたハンカチだけが身元に繋がる手がかりだった。
やがて、看護師飛び降り事件や幽霊騒ぎが発生。研修医・宮本伸一は事件に強い関心を示す少女「アカネ」の勘の鋭さに気づいた。

 

第三話 アカネ

宮本伸一の元に、山根亮太と名乗る男が訪ねてきた。アカネと名乗る少女を捜しているという。先日川越病院に運び込まれた彼女は、退院後行方が杳として知れなくなっていた。亮太は、彼女が交通手段を使っている様子がないことに疑問を抱く。まだこの近くにいるのでは…? そして、彼女の過去が明らかになる。…

 

 CGばりばりの表紙絵にう~ん、と思いつつ。個人的に、あまり好きではないもので(苦笑;)。

 話的には面白かったんだ、面白かったんだけど、あのですね、魔が差したとはいえ女の子を連れ込んで監禁しようだとか下着泥しようだとか、コメディタッチとはいえそういう人物像を素直に楽しめない自分がいてですね;;

 何なんだろう、心が狭くなってる自分がいるなぁ。我孫子さんのサイコパスなミステリは、怖がりながらも楽しく読めてたのになぁ。第二話は、その系統の話だったんですよね。それにしても、先生、もっと忙しい病院に転職すればよかったのに、と思ってしまいました。