読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ナポレオン 2 野望篇 佐藤賢一著 集英社 2019年

たった一人の男の野望が、ヨーロッパ全土を震撼させる。
フランスの英雄から、ヨーロッパの覇者へ。
歴史巨編、激動の第2巻!

イタリア遠征でオーストリア軍との戦いに歴史的な勝利を収めたナポレオン。次に向かったのは、古代文明の地・エジプト。イギリスと、その植民地インドとの連絡を断つために、大軍を差し向けた。
灼熱の砂漠を行軍し、華々しい勝利と手痛い敗北を繰り返す中で、彼は知る。イギリスやロシアをはじめとする諸外国が対フランス大同盟を結成し、フランス本国が危機に瀕していることを。
――フランスを救えるのは、俺しかいない。
急遽帰国したナポレオンはクー・デタで国を動かす権力を手に入れ、ついに1804年、34歳で初代フランス皇帝の地位に就く。そして、ヨーロッパ諸国との全面戦争に突入してゆくのだった。                 (出版社HPより)

 

 …フランスって、革命後こんなに戦争ばっかりしてたのか…!

 何となくの認識として、王制がひっくり返されたフランスを、そのままにしてたら自分の身が危ないと感じた諸外国の王族たちがフランスに仕掛けてきた、みたいな感覚があったのですが、これでは何だかナポレオン自身が望んで戦争に突き進んで行ったような。

 私でも名前だけは知っているネルソン提督が登場、フランス軍イギリス海軍に痛い目にあわされてます。でも国民のナポレオン熱は高まる一方。…よっぽど魅力のある人だったんだろうなぁ。でも魅力がある、という点なら同じ作者の『双頭の鷲』、デュ・ゲクランの方が、私には惹きが強いんですが。

 3巻目はすぐに予約が回って来たので、間を置かずに読めそうです。