読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』見ました。

クドカン脚本、ということで一年間、見通しました。

とか言いながら 実はあまり期待していなくてですね、かつて三谷幸喜さんが『新選組!』でペースを掴み損ねた後、『真田丸』でリベンジしたように、おそらく今回はあまりうまく行かないだろうから次回作への参考として見よう、みたいな多少意地悪い気持ちで見初めたのですが(…;)。

面白かったです。特に後半、怒涛の追い上げ。前半の仕掛けが次々効いてくる展開、関東大震災のエピソードから五りんが祖父母の写真を出してくる仕掛け、さらに「志ん生の富久は絶品」の葉書の真相。金栗四三の前に五りんが現れた場面では、「ほら、シマちゃんの孫だよ」と思わずTV画面に話しかけそうになりました。でも、五りんはオリンピック選手にはならない、聖火ランナーすら並走するだけなんだよなぁ。

女性アスリートの系譜で言えば、シマちゃんの切なげな微笑みから人見絹江の号泣と疾走、前畑に引き継がれるプレッシャー、東洋の魔女を作り上げる葛藤。徳井さん、本当いい役だったんだねぇ、こりゃ外せないわ。

開催者の側の描かれ方にしても、自身の若い頃の行動に足を掬われる田畑や、嘉納治五郎の影響力が田畑だけではなく、船旅を一緒にしただけの平沢にまで及ぶくだりは、本当「…いつから??」と思うことしきり。

幾筋もの縦糸が横糸と交わりながら広がり、あるいは収束する。少しずつ変わるオープニングも、気付いた時には「あっ!」とわくわくしました。

最後、金栗四三で〆るのも成程、と思いました。実際の映像で見せられる説得力、何だろうこのハッピーエンド感。

何年か後、また宮藤官九郎脚本で大河制作されるんじゃないかな。その時には大成功するんじゃないかしら。きっと見るなぁ(笑)。