読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ナポレオン 1 台頭篇 佐藤賢一著 集英社 2019年

道を拓け、己の力で。

貧乏貴族の息子が、一代でフランス皇帝へ。

 

離島出身の男が、一代でフランス皇帝へ。
彼はいかにして「英雄」となったのか。
フランス国民を熱狂させたカリスマの素顔とは。
ナポレオン生誕250周年に、西洋歴史小説の第一人者が満を持して放つ、英雄小説の決定版!

 

1769年8月15日、コルシカ島の小貴族・ボナパルト家の次男として生まれたナポレオン。地元のガキ大将だった彼は、パリの陸軍士官学校を出て、コルシカの英雄・パオリの親衛隊となる。時はフランス革命真っただ中、コルシカにも革命をと勇み立つナポレオンだったが、過ぎた才知と熱意ゆえ、島を追われる羽目に。
故郷を追われたナポレオンは、フランス共和国軍の砲兵指揮官として頭角を現し、革命の実力者・ロベスピエール兄弟や派遣委員バラスと知り合う。トゥーロンの戦闘でイギリス軍、スペイン軍に大勝利を収め名をあげるが、情勢は急転。クー・デタでロベスピエール兄弟が処刑され、ナポレオン自身も投獄の憂き目に、さらに死地 西部方面軍への配置換えに。
赴任を拒否してパリに残ったナポレオンは、そこで運命の女性ボーアルネ夫人ことジョゼフィーヌに出会う。すべてを認め、持ち上げてくれるジョゼフィーヌに、夢中になるナポレオン。清楚で可憐な婚約者ウージェニーを放り出してジョゼフィーヌと結婚、配属もパリ武装兵力と国内方面軍の副官に異動になり、クー・デタを鎮圧して、いよいよイタリア方面へさらにオーストリアへ。ジョゼフィーヌを幸運の女神と崇めて、ナポレオンは快進撃を続ける。…

                   (出版社紹介文に付け足しました)

 

 まさに、満を持しての佐藤さんの手によるナポレオン伝。皆さん期待してましたよね(笑)。

 相変わらず、知らないことが多くてへぇ~、の連続。ナポレオン、イタリアの出身だったんだ。冷静に考えればそうなんですよね、コルシカ出身ってのは知識にあったのに、何故だかイタリアと結びつかなかった。単純に、イタリアでの名前がフランス呼びではこうなる、っていうだけで妙に楽しい。

 フランス革命は単なる味付け、多くは語られないので『小説 フランス革命』と比べて読み返すのも面白いでしょうね、それができる時間の余裕があればなぁ; 覚えのある名前もちらほら出てきます。デュマ将軍がちらっとだけ出ましたね、『黒い悪魔』。また出て来るかなあ。

 ナポレオンというのはどうも好く人と嫌う人、両極端に分かれる人物のようで。浮き沈みの激しさもここから来ているような。

 さて、次は地盤固めでしょうか。次巻に続きます。