読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

風と木の詩 全4巻 竹宮恵子著 中央公論社愛蔵版

 今まで読んだこと無かったんですよ。竹宮作品は「地球へ…」も「わたしを月までつれてって」も読んでたんですが、何か抵抗があって。この間図書館行ったら置いてあったので、とりあえず借りてみました。
 …いやぁ、泣いた泣いた。ぼろぼろ泣かせて頂きました。
 今回あらすじをどんなに頑張って書いても、私の文章力では俗な風にしか書けないだろうと思ったので書きませんが、2巻後半、セルジュの過去編くらいから泣きっぱなしです(笑)。追いつめられたセルジュとジルベールが逃避行した後、どんどん荒れて行くあたり、なんとか幸せになってほしいけど、でもやっぱり無理なんだろうな、って感じ、以前にもこんな感覚持ったことあるなと思ったら、「バトルロワイヤル」とか「終戦のローレライ」とか読んだ時に味わったものと似たようなものだったのでした(え? いっしょにするな?・笑)
 ジルベールの遺体を見た時のオーギュの反応は知りたかったな。
 以前「BSまんが夜話」で「女の子はこんなかわいそうな話をよく平気で読めるな」みたいな発言を岡田斗司夫氏がしてた覚えがあるんですが、確かそれについて「女の子はかわいそうに思っている自分の純粋さに酔ってる」って村上さんが言ってて。「そうかぁ??」とTV見ながら私は思ってたんですが、やっぱり今回、「それだけではないだろう」と思ってしまいました。あれ、酷い目にあってるのが男の子だ、って言うの大きいよ。何だかんだ言って、ジルベールが女の子だったら、ちょっと感情移入じゃすまないもの。個人的なことですが、青年誌であんまりひどい強姦シーンとかあったら、私そこ読まないです。映画版エヴァの、アスカの乗った弐号機が散々な目にあう所もちょっと正視しにくかったし。
 とにかく、エネルギーのいる作品でした。読了後、ぐったり疲れてしまいました。…でも途中でやめられなかったわ(笑)