読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

幻想温泉郷 堀川アサコ著 講談社文庫 2016年

 『幻想』シリーズ。

 探し物が得意なアズサは夏休みに帰郷し、元バイト先 登天郵便局を訪れる。登天郵便局は、亡くなった人が成仏する前に寄る郵便局。来た人は貯金窓口のオンライン端末で生前の善行を「功徳通帳」に記入し、地獄極楽門をくぐって次の世へと渡っていく――はずが、門の手前で突然消える人が続出。成仏できない人たちは、どうやら生前、罪を洗い流す温泉に入っているらしい。懐かしい同僚たちから頼まれたアズサは温泉の在り処を探す羽目になる。
 まず、目の前で消えてしまったおじいさんの家に行き、遺品を整理を手伝って手掛かりを探す。問題の温泉が「枯ヱ之温泉」だと目星はついたが、行き方が分からない。丁度その頃、狗山神社にお百度を踏みに来た貧弱な男と遭遇(ゴボウさんと命名)、祭神 狗山比売のごり押しで何故だか銀行強盗に加担することに。失恋のため自殺しようとしていた美男の新聞記者 生田宙まで加わり、いよいよ実行の日、だがゴボウさんの元上司に先を越されて、計画は未遂に。ただ、枯ヱ之温泉の手掛かりを得る。そこで十年前、大学生の行方不明者が出たらしいことも。
 生田の案内でアズサは枯ヱ之温泉へ向かう。田舎の鄙びた温泉街、素朴な風習の残る村、そこには罪の意識から逃れられない人が、「罪を洗い流せる」温泉があるという噂を聞きつけて多数訪れていた。
 罪を洗い流せるとされながらも、温泉につかった人々はこの村に捕らわれている。大学生の行方不明者はこの謎に関係しているのか。真相に行き当たったアズサもまた、この村に捕らわれようとしていた。…


 シリーズもの、なんですが前回の話を私、全然覚えていなくてですね; 登天郵便局の役割はさすがに覚えていたのですが、それにまつわるエピソードは本当、すっかり忘れてまして;;
 で、今回も、申し訳ないけどすぐ忘れそうだなぁと思いつつ;; いや、何か展開が少々強引なんですもの。繋がり具合から連想、ってのがどうも困難で思い出せなくなりそうな感じ。そのあたりがライトミステリ、ってとこなのかもしれませんが。
 とりあえず、アズサは死者から東京のマンションを譲渡されました。続き、あるんだろうなぁ。