読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

怪盗グリフィン、絶体絶命 法月綸太郎著 講談社ミステリーランド 2006年

 ネタばれになってるかも、すみません;

 世界一の盗みの達人を決めるという「怪盗グランプリ」への参加招待状に無視を決め込んだ一週間後、ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者オストアンデルはメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンは、その依頼そのものに疑問を抱く。結果、裏をかいた筈のグリフィンの行動は、友人夫妻を人質に取られた形になり、政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受ける羽目に。
 極秘オペレーション<フェニックス作戦>を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かったグリフィン。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだった。
 島の土着信仰に基づいた呪いの土偶。パストラミ将軍の持っている人形とは、ボコノン革命時、同志ガルバンゾー大統領と交わしたお互いの<呪いの土偶>だったらしい。ジャーナリストに扮したグリフィンはパストラミ将軍宅への侵入に成功、人形を奪取するが、逃走途中で人形の胸に毒針が刺さってしまう。途端、心臓発作を起こすパストラミ将軍。パストラミとガルバンゾーが自分自身の人形を保管していただけだ、と看破したグリフィンは、今度はガルバンゾー大統領の人形を手に入れようと、大統領宅へ向かう。…


 法月さんの新刊『怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関』を読もうとしたら、私、シリーズ1作目を未読だったことに気が付きまして; 大慌てで借りたのがこの本。…私、ミステリーランドのシリーズはほぼ読んだと思ってたんだけどなぁ;
 法月さんの作品を読むのは、多分初めてです。テンポのいい語り口、展開も早くて、謎解きもいちいち納得のいくのが小気味いい。時事ネタというか、同時多発テロまで組み込んでいるのは驚きました。ただ、これは私に問題があるのですが、最後に明かされるオストアンデル氏の本名に、「…これ誰だっけ…?」(爆!!)。
 …いや、一部のゴッホの自画像すり替え騒ぎなんか、二部になったら忘れてましたよ;(←こらこら;)
 さて、これで心置きなく新刊を読めそうです。…伏線覚えてられますように;;