読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関 法月綸太郎著 講談社 2015年

 『怪盗グリフィン』二作目。

 「SF作家P・K・トロッターの未発表原稿、『多世界の猫』を盗んでほしい」 ――依頼を引き受けたグリフィンは、原稿をもつマーズデン博士との接触に成功するが、その場を猫に扮装し武器を持った動物愛護グループに襲撃される! 謎多き原稿の背後に潜む信じがたい真実とは? そして、グリフィンの運命は――!?
 新本格ミステリと量子SFの美しき融合。                         (内容紹介より)


 これは、私がSFから遠ざかる切っ掛けになったサイバーパンクというものではないだろうか…!
 後半になるほど訳が分からなくなりました。筋が通ってはいるんだろうけど、頭が付いて行かない寂しさ(苦笑;)。伏線の回収とかしっかりあるのはちゃんと推理小説なんですが。
 一作目を読んでから取り掛かってよかった、ってのはしみじみ思いました。オストアンデルだのアグネスだの、前回の登場人物もかなりなメイン所で出てきて、これ、敵は一緒で様々な事件に巻き込まれる、ってパターンを繰り返すシリーズになるのかな。
 次元を渡ってやり直すことで、どれが虚でどれが真なのか分からなくなる。でも最終的な結論が、この世界での真実なんでしょうね。
 それにしても、シュレーディンガーの猫の実験って犬では駄目なんでしょうか。確かに次元を渡って漂うのは猫のイメージがあるけれど。