読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ワンピース 巻十八~二十三 尾田栄一郎著 集英社ジャンプ・コミックス

 海路上でMr.2ことボン・クレーと偶然出会う麦わらの海賊団。ボン・クレーの“マネマネの実”の能力を見たルフィたちは、対策として仲間の印を左腕に記し、いざアラバスタ王国の港町ナノハナへ上陸。そこのメシ屋で、ルフィはスモーカー大佐と、そして兄のエースと再会する。
 ナノハナでの物資調達後、次は反乱軍の中心地 オアシスの町ユバへ。だが頻繁襲い来る砂嵐に、ユバは既に干上がっていた。反乱軍も去った町で、一行はただ一人黙々と砂を掻く老人と出会う。(巻之十八)

 黒幕張本人クロコダイルを倒すため、一行はギャンブルの町レインベースへ。だがサンジ、チョッパー、ビビを除いてあっさり捕まってしまう。海楼石の檻の中で、身動きができないルフィ。クロコダイルはビビの努力を嘲笑い、国王軍と反乱軍が首都で激突寸前だと告げる。水とバナナワニに襲われる一行を救ったのは、遅れて現れたサンジと、粛清によりワニのエサになった筈のMr.3 ドルドルの実の能力者だった。(巻之十九)

 反乱軍を止めるため、首都アルバーナを目指す麦わらの海賊団。だがクロコダイルの妨害に会い、ルフィは一人クロコダイルに立ち向かう。砂に埋もれた筈のルフィを救ったのは、ミスオールサンデーことニコ・ロビンだった。
 搖動作戦を取り、ばらばらにアルバーナに入ったメンバー達は、それぞれの地でバロックワークスの幹部達と相対することになる。南ブロックでサンジとMr.2ことボン・クレーが、南東ゲート郊外でウソップ、チョッパーとMr.4、ミス・メリークリスマスが、北ブロックでナミとミス・ダブルフィンガー、ゾロとMr.1が。宮殿に辿り着いたビビの目の前にはクロコダイルが現れ、真の目的が明らかとなる。それは古代兵器プルトンだった。(巻之二十、巻之二十一)

 宮殿前広場の爆破を予告するクロコダイル。阻止しようとするビビの意思を挫く直前、復活したルフィがクロコダイルの前にに現れる。前の戦いでクロコダイルの弱点を見出していたルフィだったが、やはり惜敗、クロコダイルとニコ・ロビンは葬祭殿の“歴史の本文(ポーネグリフ)”へ向かう。
 一方、仲間達は広場に仕掛けられた爆弾を探していた。(巻之二十二)

 時計台の上に仕掛けられた砲弾を見つけたビビ達。国王軍のペルが身を挺し、広場の爆破は阻止された。地下神殿でも、全身血に塗れたルフィがクロコダイルと最後の戦いに挑んでいた。(巻之二十三)…


 八尾一樹さん、再度登場。もうボン・クレーのセリフは八尾さん以外の声で聞こえない!(笑)。
 で、サンジかっこいいんだよなぁ。男の人の猫背のひょろっとしたかっこよさ、ってのは昔川原由美子さんの漫画で感じたことがあったのですが、少年漫画で思う日が来るとはねぇ。
 こうして一気に読むと、伏線の張り方とか回収具合とか、本当、お見事。ペルが爆弾を抱えて飛び立った場面は目がうるんでしまいました。
 アラバスタ編に関して、ルフィ役の田中真弓さんのインタビューを見たことがありまして。「ビビのことを好きだったと思う」という解釈で演じていた、「お前の声なら俺達に届いてる」のセリフをビビに囁いてやりたかったけど、収録の時は「叫んでくれ」と注文されて演じ方が判らなかった(その後、『クロコダイルに向かって言えばよかったんだと気付いた』と仰ってました)、というのがとにかく印象に残ってて。で、その目で読んでたら、本当にそんな風に見えてくるのが凄い。確かに、ルフィはビビを好きだったかも。クロコダイルに語る「………そいつはな…」を見てると「…確かにそうだなぁ」としみじみ思ってしまいました。
 「世界に五種しか確認されぬ『飛行能力』」ってのは後々全部出てくるんでしょうか、不死鳥になれるのが白ひげ海賊団の中に一人いましたよね。
 さて、次から空島編です。