読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

人類資金 Ⅶ 福井晴敏著 講談社文庫 2015年

 『人類資金』最終巻。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 本庄が命と引き替えに手に入れた“爆弾”を託された真舟と美由紀は関西最大の広域暴力団と組み、世界の株式市場を相手に壮絶な仕手戦を仕掛ける。期限はわずか三週間。ローゼンバーグ財団の裏工作により国際テロ組織の拠点国に指定された石の故郷・カペラ共和国に石油の鉱脈が見つかった、というデマを流して、関連株を買占め、値を吊り上げた。途中再びローゼンバーグに阻止されるが、暢人の父・笹倉暢彦の個人資産と人脈による支援により、息を吹き返す。
 カペラ共和国に十分注目が集まった所で、石は国連でのスピーチに向かう。暢人の命と『M資金』の未来を背負って、しかし妨害はまだ終わってはいなかった。…


 …分厚い。いや~、時間かかりました。
 6巻の発売から1年半、この間のイスラム国の台頭は物語の作りに少なからず影響を与えたでしょうね。
 今までの登場人物総ざらえにした展開、鵠沼が出てきた時にはおお、とちょっと目を見張りました。作者自身の、誰も捨てたくないんだ、という心の叫びが聞こえたような気がして(笑)。
 その思いは後味のいいラストにも繋がります。福井さんの理想を語るようなお話は、やはり読んでて気持ちいいです。本当にそうなったらいいのにね。
 ただ、やっぱり、長かったです(苦笑;)。