読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

タイタニア 3 旋風篇 田中芳樹著 徳間書店 1991年

 『タイタニア』第3巻。

 アリアバート・タイタニア公爵はザーリッシュ殺害の報復のため、大艦隊を率いて惑星バルガシュへ。軍事施設をことごとく焼き払い、バルガシュ政府を完膚なきまでに撃ち果たす。だが、ファン・ヒューリック一党の姿が見えない。彼らは海底に身を隠していた。
 間違った海底地形図を掴まされ、海流と重力に翻弄され、慣れない水中戦でアリアバートはファン・ヒューリック一行の乗る巡航艦一隻に再び敗戦する。負傷したアリアバートは「天の城(ウラニボルグ)」に辞表を提出。代わってジュスラン卿が遠征軍総司令官としてバルガシュに向かう。
 ジュスランが「天の城(ウラニボルグ)」を出発してすぐ、藩主アジュマーン暗殺未遂の報が流れる。黒幕としてジュスランの名前が上がり、ジュスランは一転、追われる身へ。ジュスランへの対処に抗議を申し立てたアリアバートはイドリスと対立、ジュスランとアリアバートはバルガシュの地で同盟を組むことに。一方、ファン・ヒューリックは軍事に対して実績のないイドリス陣営から、招聘を受けていた。…


 3巻は私、全く読んでなかったんだなぁ。
 宇宙戦、砂漠での地上戦と来て今度は水中戦でしたね。圧倒的な弱者が状況をひっくり返して勝ってしまう、って展開はやっぱり面白いです。どちらの陣営の人物も何とも魅力的で、アリアバート死なないでほしいなぁ、勿体ない、とか思ってしまうほど。願いは叶ったというべきか、とりあえず今回は生き延びてジュスランとタッグを組むことに。…で、ファン・ヒューリックはイドリス側に行くの? 本当に??
 タイタニア側の情勢が一気に動きましたね。暗躍するテオドーラタイタニア、イドリスはイドリスでいっぱいいっぱいな感じです。…このまま22年も続きを待たされた人がいた訳だよなぁ。『銀河英雄伝説』を一気に読めた自分は幸せだったよ、と妙な感慨に耽りつつ。
 次巻に続きます。