読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

タイタニア 5 〈凄風篇〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2015年

 『タイタニア』最終巻。
 ネタばれになってる気がします、すみません;

 アリアバートが殺された。このまま戦況を維持するべきか、ジュスランは降伏も考えるが、何よりアリアバートの部下たちが、ジュスランを頭目に据えた復讐戦を望む。
 傍から見ていても、藩王アジュマーンの意図は読めない。ドクター・リーはジュスランに、ゼルファの引き取りとヒューリックの提供を提案する。それを受け入れたジュスランとイドリスの間に、再び戦火は開かれた。
 イドリスは巨大戦艦「黒太子(ブラック・プリンス)」で自ら出撃するつもりだったが、ラドモーズがアジュマーンの令旨を楯に「黒太子」に乗り込み、敵味方関係なく攻撃という暴挙に出る。しかも、「天の城(ウラニボルグ)」に対しても。だが、藩王アジュマーンの判断は、ラドモーズを排斥したイドリスへの反逆罪。イドリスは追っ手を逃れて、アジュマーンの元へ走る。同じ頃、ジュスランもアジュマーンを倒そうと「天の城」に侵入、バルアミーとヒューリックもそれに付き添う。いよいよタイタニアの内乱に、流星旗軍立ち会いの下、決着がつこうとしていた。…


 う~ん、最後は白兵戦かぁ。面白くなかった訳ではなかったんですが、尻すぼみな感じはちょっとしてしまいました。こんな時にこんな所でうだうだ言いあってるんじゃないよ、って思う場面もありましたし(苦笑;)。4巻までは結構わくわくして読んだんですけどね、「おお、アリアバート死んじゃったよ」ってなもんで。今回も、ゼルファのミランダに対する態度とか、いかにもらしくて妙に微笑ましかったです。
 みんな前々から出てきてた人物が起こした行動、ってことはこういう展開になることは、当初から決まっていたんだとは思うんですが。でもやっぱり、流星旗軍もっと活躍してほしかったかも。