読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

3月のライオン March comes in like a lion 9巻 羽海野チカ著 白泉社ジェッツコミック

 第9巻。

 ひなたの「やりたいこと」が見えてきた一冊。高校進学も控えて、彼女を大切に思う故に、零の将棋も丁寧に、強くなります。
 棋士たちそれぞれのエピソードも描かれます。「死神」の異名を持つ滑川七段、努力の人 土橋九段。土橋九段を称える「不調やスランプにも縁がない」という言葉には泣きそうになりました。…そういう見方もあるんだなぁ。
 幾何の問題を解く為に、補助線を「さびしそうな所に引いてごらん?」という教え方にはまさしく目からウロコ。いや、確かにそうかもしれない…(←おいおい;)。零の、ひなたへの静かな執着。恋に発展するのかなぁ、高橋くんへのひなたの表情を見て感じるものはあったようだけど。
 高城への、段々引いて行くアングルは怖かったなぁ。突き放している、のではないんだけど、とにかく巧い。
 合間合間にもギャグはちらほら、かつて「カレーは飲み物」って言った芸人さん知ってるけど「唐揚げは飲み物」ってのは初めて聞いたなぁ(笑)。表紙のエピソード、シーソーにドガスッと乗る二海堂くんにも笑ったし。
 林田先生はあかりねいちゃんに恋した様子、人が恋に落ちる瞬間を見てしまったわ(笑)。私には先生の声が藤原啓治さんで聞こえるんですけど(笑)。
 ウミノさん、とにかく頑張る人に暖かいよなぁ。誰か見てくれて、認めて貰える人がいる、というのは嬉しいことです。