読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

シュミじゃないんだ 三浦しをん著/あとり硅子カット 新書館 2006年

 2001年から2005年まで、著者が「小説ウィングス」に連載したボーイズラブ漫画についてのエッセイを、加筆修正して一冊にまとめたもの。
 「小説ウィングス」に連載、って段階で各種出てくる専門用語は説明不要でしょうね(笑)。
 それにしても、知らん人ばっかりや~。さすがによしながふみさんやちらっと出てきた今市子さんは知ってましたが。門地かおりさんは、確かMっちゃんがファンじゃなかったっけ?
 とりあえず、溢れる愛情、ほとばしる情熱(笑)。紹介されている本の、どれもこれもとびきり面白そうに見えてしまう。でも忘れちゃいけない、このジャンルほど個人の嗜好に左右されるジャンルはないんだから(笑)。ただ、玉石混合も甚だしいこの分野で、一定の保証があるのはありがたいことではあるんですが(笑)。
 「ボーイズラブが人間の関係性を描く」ことに主題がある、ってのは何となく納得するかも。『高めあい成長しあえる対等な俺たち』ってフレーズは、私がアニメ『ロミオの青い空』見てた時しみじみ感じてた感覚にすごく似てます;;
 所々にあるカットがあとり硅子さん。どうもこれが遺作になってしまわれたようですね。私はあとりさんの作品は『四ツ谷渋谷入谷雑司ヶ谷!!』しか知らなかったのですが、こんなに繊細なイラスト描かれる人だったっけ? 差し挟まれる「Silent Theater」の漫画もとても可愛らしくて、「四コマ漫画特集に、これでエントリーすればよかったかも!?」と一瞬思ってしまったほど。…でもよくよく見てみたら、これ6コマ漫画だったんですが(笑)。
 好きなものを何故好きなのか論理的に考える、自分がいいと思うもののどこがいいのか具体的に伝えようとする。これは見習わなきゃいけないなぁ。…でもなかなか出来ることじゃないですね;(←諦めるなよ、私;;)