読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

帯をギュッとね! 全30巻 河合克敏著 小学館少年サンデーコミックス 1989~1996年

 ゴールデンウィーク、部屋の片付けができなかったもう一つの理由がこれ。
 友人祥さんに貸して貰いました、粉川巧を中心に、浜名湖高校の柔道部の面々が全国一を目指す、ニューウェーブ(笑)柔道漫画
 
 中学三年、柔道の昇段試験会場で出会った粉川巧、斎藤浩司、三溝幸宏、宮崎茂、杉清修。浜名湖高校に進学した五人は柔道部を設立、顧問に倉田龍子先生を、マネージャーに近藤保奈美、海老塚桜子を迎え、まず県下一を目指す。
 全国高等学校柔道大会西部地区予選。昨年地区準優勝の赤石林業高校は破ったものの、佐鳴高校の石塚孝裕にしてやられる。
 秋の選手権、勝ち抜き戦。一回戦の相手佐鳴高校を巧は5人抜き。続く暁泉高校、幼なじみの堀内平八郎に勝ち、決勝相手は三方ヶ原工業高校。エース藤田恵は浜高メンバーを二人抜くが、巧を相手に冷静さを欠き、逆に一本とられてしまう。
 全国大会。沖縄代表尚北高校を相手に、第一回戦で負けてしまう。
 新入生・仲安昌邦と石野雪久を加えての新学年。女子部員来留間麻理も入って、桜子は練習相手を務めるため、いやいやながら柔道着に袖を通す。
 高校総体個人戦。軽量級では宮崎が地区予選優勝、中軽量級では巧が優勝、斎藤が準優勝。中量級杉は三位、重量級三溝が準優勝。
 続く女子、48キロ以下級で来留間麻理が佐鳴高の袴田今日子を倒して優勝、桜子も五位で県大会出場決定。
 県大会団体戦、一回戦は巧と杉が遅刻して一年生が活躍。二回戦には間に合って順当に決勝リーグまで勝ち進む。三方ヶ原高に負けて準優勝になったが、全国大会に駒を進める。
 県大会個人戦。女子は来留間麻理が優勝。二位の袴田さんと共に全国大会へ。
 男子軽量級:宮崎は粋がって失敗して二位、中軽量級:優勝は粉川巧、二位石塚。軽重量級:堀内平八郎二位、中量級:藤田が優勝、佐鳴高の袴田豊が三位。重量級:三溝が制覇。
 全国高校総体、インターハイ団体戦。浜高メンバーは護送車で登場、兵庫・教英(余談ですが選手名が地名・笑)と熊本・ 東名大二に勝って予選突破。決勝トーナメントで無差別級高校チャンピオン・沖縄尚北の玉城を破る。痛めた左肩のテーピングを取って斎藤が踏ん張り、三溝も左手小指の脱臼を押してまで頑張るが、二回戦で強豪・千駄谷学園に負けてベスト4進出はならず。
 個人戦、宮崎はアマレス出身の長谷に勝つものの、準決勝で反則技「河津掛け」を仕掛けてしまい敗北、全国三位。巧は千駄谷学園の鳶島に負けて二位。来留間は袴田に判定負け二位。
 インターハイ終了後、練習量を増やそうとする斎藤と他のメンバーとの間に確執があるが、巧の「楽しい柔道」が解決策となる。
 一方、来留間麻理は福岡国際女子柔道大会に出場、48キロ以下級でキューバのミリアンを下して優勝。
 高校選手権県予選。決勝、四人がかりで三方ヶ原高藤田を倒し、全国大会へ。
 女子は48キロ以下級で麻理が優勝、52キロ以下級は桜子、別所愛子を下して三保女子高の薩川が優勝。
 立体大に出稽古に出向いて技に磨きをかけ、春の高校柔道選手権。
 団体戦、東名大藤沢を巧温存で勝ち越し、対都立竹の塚戦。背負いをつぶす組み手に巧は苦しむが、裏技・腕返しを使って勝利、ベスト4へ。奈良の天味も破り、いよいよ決勝戦。東京代表・千駄谷学園の鳶島と、因縁の対決を果たす。… 

 結構時間かかりました。一コマ一コマ、じっくり見てしまった。少年サンデー連載当時コンビニで立ち読みしてたんですが(←おい;)、その時は飛ばしてた巧たちの動きを目で追いつつ、「ここがこうなって次のコマでこうなってる訳ね」ってのを確認してたら本当に速度が遅くなりまして。その上、たまたま帰郷してた兄が、次々横からかっさらって読んで行くから鬱陶しいし(苦笑;)。
 それを見て思ったのは、男女間で柔道に関する知識の差、って大きいのかな、と。何だかんだ言っても男子は柔道、体育の授業でやりますもんね、基本的な技とかルールとかある程度頭に入ってるのかな、と思ったり。この漫画にしても、一応説明や何かはあるんだけど、読んでる側に基礎知識があること前提の描き方ですよね~。妙にリアルな顔をしたその他大勢も、きっとプロレスラーとかの似顔絵なんだろうけど、私にはわからない、くぅ;; 桜子ちゃんが柔道やるようになって、少し入門篇みたいになったけど。
 ファッションがいかにも90年代風なのが懐かしい♪ 当時のCMパロってたり。登場人物がバービーボーイズのコスプレしてるの、これ、C翼の扉絵でもありましたよね~。「仮面ノリダー」の決め台詞使うとか、この辺り本当に当時の高校生が文化祭でやってそう(笑)。でもこう言う学生生活の描写って、一年生のしか描いてなかったのね~。
 これに限らず、色々思い違いしてました。石塚さんとの対戦、握力がなくなって柔道着を巻き込んで…ってのを何故かクライマックスだと思ってたし、来留間先輩の出番はもっと多いと思ってた(笑)。何より高校三年までしっかり描いてると思ってた! そう言えば後輩は仲安・チャーリー・昌邦しか記憶になかったわ!(笑) いや、勿論麻理ちゃんは覚えてましたが。
 人気投票の辺りとか、読者との仲の良さがよく見える。桜子ちゃんの人気あるの分かるわ~(笑)。明るくて元気で筋肉はすぐ5キロつくし(笑)。
 綺麗な線、体型も変わって来ますね。どんどん柔道家らしい体つきになって来る。首は太くなるわ肩は逞しくなるわ、ラスト近辺麻理ちゃんまで胸板厚いもんなぁ。柔道耳は柔道やってたらなるもんだ、と思ってました! …病気の後遺症だったとは~。
 いや~祥さんありがとう、久しぶりに読めて楽しかった♪ 杉が実は成績が良かったり桜子を好きだったり、ってのすっかり忘れてました。斎藤好きだな~、別所さん見てると人格変わるのはどうかと思うけど(笑)。
 やっぱり折り返しの4コマは必要だね!(笑)。