読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マリア様がみてる~特別でないただの一日 今野緒雪著/ひびき玲音イラスト 集英社コバルト文庫 2004年

 「マリみて」シリーズ18冊目。修学旅行前から学園祭まで。

 山百合会主催の劇の内容が発表された。古典に題材を取った「とりかえばや物語」で、主演は祐巳祐麒花寺学院生徒会メンバーとの合同練習で可南子の男嫌いに拍車はかかるし、瞳子は演劇部の先輩とごたごたするし、自身の忙しさも相まって祐巳はてんてこ舞い。やがて学園祭当日、可南子の父親と中学時代の先輩が来校。可南子の男嫌いの理由が明らかになる。全てが終わったファイアーストーム、祥子の一挙手一投足にびくびくする祐巳に、祥子は妹を作るよう命令する。…

 可南子ちゃんの家庭の事情は、普通ならかなりハードな物なんですが、妙にのんびりユーモラス(笑)。家庭内暴力さえギャグにしてしまった「こどものおもちゃ」を思い出しました。蓉子さま、聖さまも久しぶりに登場。ちょっと嬉しい♪
 「とりかえばや物語」と言えば氷室冴子「ちぇんじ!」だなぁ。…古典の原作の方、主人公にまで子供ができてたとは知りませんでした;