読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅱ―the Beautiful World― 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2000年

 シリーズ第二巻。
 内容は
「人を喰った話」‥真冬、雪の森の中で腹を空かせて立ち往生していた三人の男の話。
    …ウサギの解体手順を事細かに書いてみせたのは伏線でしたか。
「過保護」‥戦争に行かせる子供に防弾チョッキを持たせるか論争する親の話。
「魔法使いの国」‥周囲に馬鹿にされながらも飛行機を造る女性の話。…無事着陸できてよかったねぇ;
「自由報道の国」‥モトラドにちょっかいを出した酔っ払いに発砲した旅人を巡っての各社の新聞記事の話。
    …これはオチが意外でした;
「絵の話」‥戦車ばかりを描く画家の思惑と、それを評価する周りの人々との落差の話。
「帰郷」‥あちこちを彷徨って、ようやく帰郷しようとした男の話。
「本の国」‥図書館が充実して、国民総てが書評家の話。中の一人が作家を目指す。
    …この話、イタいわ~(笑)
「優しい国」‥旅人にすこぶる評判の悪い国の話。キノが訪れてみると、それどころか親切極まりない。
       ラストでからくりが明かされます。
    …これ、アニメ覚えてる。
おまけ、「続・絵の話」‥キノの数年後、戦車の絵の評価が暴落し、画家の真実の才能が目覚める話。
       ただ、本人に自覚無し。
 あとがきが商品説明書になってます。成程、小洒落てるわ(笑)。
 「キノの旅Ⅱ」ってタイトルがいいよ~。順番分かり易くて有り難いっす。