読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅸ─the Beautiful World─ 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2005年

 『キノの旅』シリーズ9冊目。
 ネタばれあります、すみません;

『なってないひとたち』‥キノ、師匠、シズの旅に「なってない」と文句をつける男の話。
『城壁の話』‥草原の中、キノの目の前に現れた白い城壁。ぐるりと周りを廻ってみるが…。
『記録の国』‥全てが豊かで平和な国。だが最終日、過去の何人もの記憶を持つと言う男が現れる。
『いい人達の夕べ』‥酒を飲んで暴言を吐く商人に、師匠は銃を撃つ。「パースエイダーを撃たなければ
      いい人なんですけど…」
『作家の旅』‥各国を旅して本を出版している女性作家の話。
  …これって海賊版問題ですよね(笑)。いや、笑い事じゃないんだけど、あれだけあっけらかんと書
   かれると。
『電波の国』‥シズと陸、ティーが訪れたのは移住者にも優しい「普通の国」。だが、突然目の前の男が
      猟奇殺人を起こす。警察官は国の外れにある電波塔からの電波が原因だと言い、シズ達は
      それを壊すため電波塔へ向かう。
『日記の国』‥日記当番を決めて、学校の生徒全員が同じ日記を付けている国の話。
『自然保護の国』‥師匠たちが訪れた国はとてつもなく大きな木が中心になっている国。だがその木は枯
      れかけていた。何年も経って、新しい木が芽吹いている風景を見ようとキノが訪れてみる
      と…。       
『商人の国』‥キノは次の国へ行く途中、商人の一家と出会う。一度は捨てた故郷へ帰る所だ、と言うそ
      の夜、大地震で商人の故郷は崩壊してしまう。
『殺す国』‥相棒が具合を悪くして飛び込んだ国は、数日前に訳の分からない宣戦布告を受けていた。師
      匠は戦術を教えて迎え撃つが、攻めてきた兵士はどうみても戦士ではなく、ただ死地に飛び
      込んできた。
『続・戦車の話』‥壊れて動かなくなった戦車を、子供二人が修理する。戦車が寂しいだろうと作った
      「お友達」は、戦車とそっくりの外見をしていた。
  …劣化ウラン弾使うなよ; 子供まで巻き添えじゃないか;
『むかしの話』‥女性ばかりで男性のいない国をシズ一行が訪れる『男の人がほしい国』
        ティーを王子の后に迎えたいと言う『女の子がほしい国』
        犬を神様と崇めていたのに犬が絶滅してしまった国『犬がほしい国』
『説得力Ⅱ』‥ナイフの訓練を受けているキノ。どうしても勝ちたくてキノが取った手段とは
『悲しみの中で』‥悲しい出来事が次々と起こる国。前を向いて生きていこう、と言った若者は…。

 …しまった、カバー裏のあとがきは図書館の本では読めない…;
 本文後の方のあとがきはしごく真面目なものでした。こういうのも作家さんの素顔が見えるようで嬉しいですけどね。