読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

本格科学冒険漫画 20世紀少年 1~3巻 浦沢直樹著 小学館ビッグコミックス

 1997年、遠藤ケンヂは実家のコンビニで働いていた。ロックギタリスト目指した時期もあったが、今は行方不明の姉キリコの娘カンナを背中に負ぶい、母の愚痴を聞き流す日々。そんなある日、幼馴染みのドンキーが飛び降り自殺したとの知らせが飛び込んで来る。ケンヂの元にはドンキーが生前出したらしい手紙が届いていた。彼は工業高校の理科教師になっており、元教え子が 奇妙なマークを掲げる新興宗教じみたものに関わっていると頭を悩ませていたようだ。その教え子の進学先を聞いて、ケンヂは不穏な空気を感じる。お茶の水工科大学敷島ゼミ、敷島教授はケンヂの店のお得意様で、一家全員行方不明になっていると警察が聞き込みをしに来ていた。
 幼馴染みたちに収集をかけるケンジ。危機感を訴えるケンヂを、誰もまともに取り合わない。だが、思い出話に出て来たタイムカプセルを掘り起こすと、そこには例のマークが描かれた布が入っていた。

 昔、原っぱに秘密基地を作っていた小学生時代。持ち込んだマンガやラジオ、銀玉鉄砲にエロ本、世界征服を企む悪の組織から地球を守る方法「よげんの書」。原っぱはボウリング場に姿を変えてしまって、そんなものはとうに無い。
 例のマークを掲げる団体の代表者は”ともだち”と名乗っているらしい。彼の正体を知る人物、辿りつこうとした人物は次々と不審な死を遂げる。彼の元から逃げて来た男は瀕死の息の下、ケンヂに「お前が全て考えたことだ」と言い放った。巷では全身から血を噴き出して死ぬ奇病が世界規模で発生しており、それはケンヂたちの作った「よげんの書」に従って”ともだち”がばら撒いた病原菌によるものだった。

 一人”ともだち”のコンサートに乗り込むケンヂ。だが、忍者ハットリくんのお面をかぶった主催者に、自分はカンナの父親だと告げられ、呆然のあまり何もできなかった。
 ”ともだち”は誰なのか。「よげんの書」を知る者は。クラス会で久しぶりに会ったフクベエは、秘密基地の仲間にはもう一人サダキヨがいた、と言う。
 羽田空港が襲われ、ケンヂの家も放火される。焼け跡の庭から、ケンヂはとうとう「よげんの書」を掘り起こした。その頃バンコクには、全てを失くし、ショーグンと呼ばれる男がいた。…

 そう言えばこの漫画、最後まで読んでなかったよなぁ、と借りました。
 そうそう、こんな話だったなぁ。登場人物の記憶がうろ覚えだから仕方ないんだけど、過去のエピソードが後から後から出て来て、どこまでが最初から決まってたんだろう、と少々ごちゃごちゃになりながら当時読んだっけ、と思い出しました。首吊り坂の屋敷のオバケってもう1巻で出て来てたのね~。
 もどかしいのは相変わらず、ヒキが強いのはいいんですが、あんまり長引くと「もういいや」って思ってしまう。いや、これはこちらの所為です、集中力の途切れと記憶力の低下が昨今著しいもので(苦笑;)。
 みんな人の話ちゃんと聞けよ、ケンヂ キリコに頼り過ぎだよ、というかケンヂの両親にも腹立ちましたね、娘の受験くらい受けさせてやれよ。
 予知夢を見るホームレス老人「神様」、不審な死を遂げる伝説の刑事チョーさん、カンナを「運命の子」と呼ぶ”ともだち”たち。次々に登場人物が繋がって行きます。
 次巻に続きます。