読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

創竜伝 13 〈噴火列島〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2003年

 シリーズ13冊目。

 京都から東京へのルートを探って、軽井沢近辺で騰蛇を駆る終と余。富士山からの降灰の中、アメリカ兵やアメリカ軍が人工的に作った怪物・トカゲ兵と出くわした。さらに、病院から医師を連れて抜け出した前首相とも。
 宝鼎に乗って来た茉理と合流し、前首相を追って来た4WDを乗っ取って一路京都へ。検問と追手とトカゲ兵に絡まれて自衛隊の装甲車をジャック、避難していた老夫婦も乗せ、心配して騰蛇に乗って探しに来た始とも一緒になった。敵に自衛隊まで加わって攻撃を受け、始は青竜に変身。装甲車ごと皆を京都まで運ぶことに。
 京都では、共和学院の宿泊施設に小早川奈津子が急襲。元首相を訪ねて来た船津老の孫 勝岡寛太を資金供給源に、京都幕府を開くという計画が練られ始めた。
 牛種からは、新たに欽不鳥が送り込まれてくる。…

 前首相に現首相、元首相となかなかややこしくなってきました(笑)。
 小早川奈津子を担いで幕府誕生、ってのは「あっっっ!!!」でしたね。今更ながら船津老の孫、とか出て来たのは、単にお金工面のためだな。
 夫婦別姓がそんなに歴史がないことだ、ってのはそうなんだろうな、だって国民全員に名字ができたのが明治以降だもの。以前着物の着付けを習った時の先生が色々作法に拘る方で、あまりにも疑問に思ったので調べてみたら、伝統と言われるほとんどが、戦後 日本人が着物を着なくなった時に、ハレの日の衣装としてより高価なものを買わせるように、業界が作り上げたものだったのを思い出しました。…バレンタインデーや恵方巻と同じレベルか~。
 イチロー以来「国民栄誉賞は断る方がカッコいい」賞、って見解は思わず吹き出しました。
 富士山火口に見えた影は後々関係してくるのか。次巻に続きます。